子どもの成長には、いつでも自分を見て、褒めてくれる人が必要です。

でも、いつもそばにいて、同じように褒めてくれる人の言葉は、
時としてうれしいながらも、当たり前になってしまいがちです。

褒めてもらえなければ寂しいのですが、“特別なこと”としての喜びはなくなってしまうのです。

それに対して、いつもは、あまり褒めてくれない人からのちょっとした言葉は、
相当な重みを持って心に届いていきます。

例えば、いつも仕事が忙しくて、あまり接点のないお父さんから、
「へー、意外とやるな!」
こんな言葉をかけてもらえれば、そのときは、照れくさくてなにも言わないかもしれませんが、
きっと後から、じわじわとうれしさがこみ上げてくることでしょう。

これはすごいな、と思ったそのときに、いつもの威厳をちょっとだけ捨てて、

「ふ~ん、しばらく見ないうちに、ずいぶんできるようになったな」
「お前、なかなかやるな・・・」

普段とは違う褒め言葉を、ちょっとだけかけてみてください。
短い言葉で構いません。その先には、理由も説明もいりません。
ただ、ぽつりと、気持ちを表現した、そんな短い一言が、かえって子どもの心に残っていくのです。

期待をしていなかった人から認められた、気がついてもらえた、という思いは、
さらなるやる気につながっていきます。

子どもが一生懸命難問に向き合っているとき、
「こんな難しい問題解くようになったんだ、なかなかやるな」。

毎日の塾に加え、日曜日の公開模試が入ってきたところに、
「ずいぶん忙しくなってきたのに、波に乗ってやっているな。大したもんだ」。

普通聞けない褒め言葉は、とてもうれしいことでしょう。