子どもは、親が一番大好きです。

小さいころはもちろんのこと、大人顔負けのことを言うようになり、体も親を超えるようになってきても、
子どもは大好きな親を喜ばせることを一番の喜びと感じて、健気に頑張っているのです。

そんな子どもが、一番気にしているのは、親がどう感じているかのかということ。

それなのに、親は感情を子どもに伝えることはあまりありません。
感情をそのまま表現することに慣れていないのです。

子どもの喜びには、大人も一緒に喜んであげましょう。

いつも正論で、それは正しい、間違い、と評価を下すばかりでなく、
「自分」はどう思うのか、どう感じるのかを表現してみてください。

子どもが成果をだしたときには、思いっきり一緒に喜んであげましょう。

「最近、朝の勉強が定着してきているよね。ママ、とてもうれしいわ!」

「偉いわね」というメッセージよりも、子どもにとってのうれしさは大きいはず。
喜んでもらった気持ちは、褒められたときとは一味違い、
“私ってスゴイ!”と、少し大人になったような気にさせるのです。

うれしい。楽しい。ワクワクする。ドキドキする。
喜びを表す言葉はいろいろあります。

一方で、子どもがなかなか前進できずに落ち込んでいるときには、注意が必要です。
落ち込みに追い打ちをかけるように、「ママはとても悲しいわ」
これでは行き場がなくなってしまいます。

そんなときには、勇気づける役割に回りましょう。
「大丈夫!今までやってきたのだから、力はついているよ!」
喜びには共感して、悲しみには横に寄り添い勇気づけてあげる。
親にはそのような臨機応変さが求められているのでしょう。