子どもの勉強の様子を見ていると、
「ここはもっとこうしたらいいのに」「こんなやり方じゃ駄目だわ」
と、ついつい助言をしたくなってしまいます。

しかし、その助言が「いつものお小言」となってしまうと、
“聞きたくないスイッチ”が入ってしまいます。

実際、子どもに「またか」と思わせるほど、私たちは、頻繁に小言を言っているのでしょう。
まずは、私たちの言いたいことは、本当に伝えたいものなのか。
どんなことに気づいてほしくてかける言葉なのかを、意識してみましょう。

そして、子どもの耳に届けたい言葉ならば「いつもお小言」ではなく、なにか違った形にしてみましょう。

「勉強のやり方で思うことがあるんだけど、ママの意見を言ってもいい?」
自分が話す前に、相手に注意を促すのは、とてもいい方法です。

「あれ、いつもの小言とは違うみたい。なんだろう?」
注意を促されれば、子どもは、まず、アンテナを張り、聞こえてくる言葉に耳を傾けます。
前置きをすることで、「それならちょっと、聞いてみよう」と、話を聞く体制ができます。

それから思っていることを、子どもに伝えます。
指示ではなく、あくまでお母さんはこう思う、という意見の一つして伝えましょう。

「頭を使う応用問題は、頭の疲れていない午前中にやったらどうかな?
塾が終わってからの時間よりも、集中できると思うんだけど」

子どもが、意見を言えるようになることも大事ですが、
同じくらい話を「聞く」こともコミュ二ケーションをとるうえで大切なことです。
親がしっかりと自分の意見を話すことによって、子どもの聞く力を養っていきましょう。