【今回の質問】
子どもがどんどん夜型になっています。生活リズムを整えるために、何かできることはありますか

「早く寝なさい!」
何度言っても改善しない子どもの夜ふかし。

無理やり電気を消してみても、
自分も一緒に寝てみても、
それでも寝ない子どもに焦り・イライラが募ります。

自分で気づくしかない…と任せておけば、
ますます事態は悪化するばかり。

加速する子どもの夜型に、
どう対応すればいいのでしょう。

目次:
深刻化する子どもの睡眠障害
本人の意識だけでは難しい「夜型」の改善
子どもの生活リズムを整えるための工夫
  スタートは早寝より「早起き」
  「起きる理由」を作る
  ポジティブな言葉でスタート


・深刻化する子どもの睡眠障害

子どもの睡眠不足は、
今や大きな社会問題となっているようです。

厚生労働省が行っている
子どもの睡眠習慣についての追跡調査によれば、
4歳6ヶ月の時点で、
21時前に就寝する子どもは5人に1人しかいいないとのこと。

小学生になって塾通いが始まれば、
夕食の時間も遅くなり、
必然的に就寝時間も後ろ倒しに。

スマホやゲームの広がりなども
睡眠不足の要因です。

いずれにせよ、進めてしまった時計の針は
戻すことができません。

子どもの睡眠障害からくる弊害も明らかとなった今、
子どもを守るべく、
生活リズムを整える工夫を
見つけていく必要があります。

 

・本人の意識だけでは難しい「夜型」の改善

 しかし、強く言っても、叱っても
科学的根拠を示して、
早く寝る必要性を訴えても、
なかなか生活リズムは変わりません。

早く寝ることができない理由が
たくさんあるからです。

例えば、
・夜やらなければならないことがある(宿題等)
・眠たくならない
・夜の時間が好き、楽しい
・友達との付き合い
など…。

「早く寝よう」と意識するだけでは
日常は変わりません。

特に、眠たくならない…、
これは大変厄介な要因で、
子どもの身体自体を、
深夜まで眠れずに午前中ぼーっとしている、
このような状態に変化させてしまいます。

意志力では抗えない状態です。

 

・子どもの生活リズムを整えるための工夫

一度夜型になってしまった生活のリズムを
変化させるためには
周囲の人間のサポートが必要です。

ここでは、家庭でできる工夫をご紹介します。
無理せずできそうなことがあれば、
ぜひ実行してみてください。

ただし、生活リズムを変えるためには
焦らず根気強く…の姿勢が重要。

すぐには結果が出ないこともある!
こんな柔軟な気持ちで
対応されることをオススメします。

・最初の一歩は「朝起こすこと」

眠たくない子どもを「早く」寝かせるのか、
眠たい子どもを「早く」起こすのか…。

どちらも大変ではありますが、
子どもの生活リズムを整えるためには、
「早く起こす」からスタートするのが
いいようです。

・カーテンを開ける

・窓を明けて空気を入れ替える

・「おはよう!」と元気に声をかける

「昨夜遅かったから、少しでも長く寝かせてあげよう」
こんな気持ちは、一旦横に置き、
朝になったという演出を
心がけてみてください。

眠たいと文句も出てくるでしょうが、
お気に入りのジュースでも飲めば、
スイッチをオンにすることができるかもしれません。

・「起きる理由」を作る

ゼロから1に動かすのは大変なんです。
朝起きられなかった子どもが、
「起きよう」と思うためには、
「頑張って起きる」ための
理由が必要です。

・約束の時間に起きたらご褒美

・朝のお手伝いを頼む

・やりたいこと(好きなこと)を朝やらせる

目的ができれば、子どもの気持ちは変わります。
気持ちが変われば、行動が変わります。
子ども目線になって、
「朝起きる楽しみ」を探してみてください。

・ポジティブな言葉でスタート

ポジティブな言葉で
よいスタートを切ることも大切です。

・「まだ起きないの」

・「そんなことをしていたら遅刻する」

・「だから早く寝なさいと言ったでしょう」

睡魔と戦っている時に
ネガティブな言葉ばかりを浴びてしまうと、
布団から出るのが、
さらに億劫になってしまいます。

たとえ起きたとしても、
嫌な気分のスタートでは
一日を台無しにしてしまう可能性も。

・「おはよう!いい天気だよ」

・「さあ、楽しい一日が始まるね」

・「今日は〇〇ちゃんと遊ぶって言っていたね」

ポジティブな言葉で
エネルギーをチャージしてあげましょう。

一日をご機嫌に過ごすことができれば、
日中の疲れを感じ、
夜、眠たくなることだって
あるかもしれません。

成長期にある子どもには、
十分な睡眠が必要です。

特に受験生など、
課題を終わらせることも重要ですが、
「最後まで走り切る」という目的のためにも、
できる工夫から取り入れてみてくださいね。

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