なぜ、褒めたいのでしょうか?

ほめることと、注意をしないことは同義ではありません。
なぜ、ほめることを重視したいのか、そこを整理してみませんか。

「できていない部分を指摘するよりも、
できている部分に着目し、そこを伸ばした方がいい」、
「ほめられて気分がよくなれば、子どもはやる気になる」、
ほめる子育てが称賛される背景には、
このような考え方があります。
しかし、これらは子どもには何も指摘しない方がいい、
ということとは異なります。

子育ては日常。
日常の中で、子どもは基本的な生活習慣や学習習慣を身につけていくわけで、
日々の暮らしの中には、親が注意をせねばならない場面は当然ありますよね。
子どものために、躊躇することなく、
「それは間違っているよ」「お母さんはこう思うよ」と
伝えていきましょう。

また、「ほめる子育て」の意味合いは、
家庭に応じて異なります。
「なぜ、ほめることを重視したいのか」を書き出してみることをおすすめします。
「子どもに自信をもってほしいから」だとするなら、
「叱る場面では、自信を削ぎおとさないように注意をする」、
「叱った後にはしっかり承認、できるようになった時こそ大いにほめて自信を育てる」等、工夫することが可能となります。

しつけという大切な役割を担っている子育てにおいては、
多かれ少なかれ、親子のぶつかり合いはあって当然。
ご自分の気持ちを封じこめずにラクにいきましょう。