【今回のご質問】
3歳になり、習い事(リトミック)をはじめました。
家では元気な息子が借りてきた猫のように…。イライラします。

一旦立ち止まって考えてみる

わざわざ時間とお金を使ってはじめる習い事。
子どもが元気に楽しく取り組む姿をイメージして、いざお教室へ…。
そこで、全く違う光景を目の当たりにしてしまえば、確かに気持ちもへこんでしまうことでしょう。

しかし、ここは親としての成長どき。
イライラをお子さんにぶつけることだけは、避けたいですよね…。
ここで意識すべきは、以下の2点です。

①子どもの気持ちになってみる。
「借りてきた猫」になっているお子さんは、一体どのような気持ちなのでしょう。
お子さんの心の中にある気持ちを推測し、言語化してみてください。

ここは自分の居場所かどうか、観察をしているのかもしれませんね。
はじめて聞く音楽やリズムをじっくりと味わっているのかもしれません。
周囲の子どもたちの声を聴いているのでしょうか。
お子さんは「何もしない」のではなく、はじめての環境で、
とてつもなく沢山のことをしているのです。
それが「声」になるまでの時間の長さは、子どもによって異なります。

②そもそも、何のための習い事かを再認識する。
そもそも、その習い事は何のために始めることにしたのでしょう。
思うような流れにならないときこそ、
「そもそも何を目的として、この習い事を行うのか」を考えてみることをお勧めします。

家族以外の人との関わりを求めてですか?
音楽、リズムに親しみをもってもらいたいから?
お友達を作るためでしょうか。
目的を再度明確にすれば、今の状態のどこにどう対処したら良いかが見えてきます。
「人見知りせず、家でいるのと同じ様に振る舞ってほしい」、
これでは大きすぎて、どう対処していいのかがわかりません。

音楽に触れさせたいなら、
借りてきた猫であっても全く問題ないでしょう。
お友達作りを求めているなら、
レッスンの前後にどなたかに声をかけてみると親しくなれるかもしれませんね。

子育ての壁にぶつかった際には、一旦立ち止まり考えてみる。
このプロセスこそが、親としての力量を高めていくことにつながります。