【今回のご質問】
入試が近づきストレスを抱えているようです。

他者との比較ではなく、
個人の成長が重視されるようになった昨今ですが、
それでも入試だけは、他者との比較他者との競争です。

頑張った人は皆合格!とはならず、
定員に達したところで、バッサリ切り落とされてしまいます。

こんなに頑張ってきたのに、本当に受かるのだろうか…。
多くの犠牲を払い、たくさん我慢して勉強してきたけど、
これで良かったのだろうか…。

受験が近づくと、子どもも親も不安になり
ストレスを抱えるようになります。

ストレスは、行動の原点となることもあるため、
必ずしも“悪いもの”とは言えませんが、
例えばストレスが身体反応として出てしまうようになってきた場合には
対処が必要です。

そして、少なくない中学受験生が、
受験によるストレスに苦しんでいることも事実です。

受験生の親御さんには
お子さんのメンタルサポートという役割りも
時として求められるということです。

ストレスに対処し、子どもを楽にしてあげること、
好ましくない反応を和らげ
子どもの心身の健康を維持していくということです。

では、子どもが過度なストレスを抱えているとき
親はどうすればいいのでしょう。

ストレスへの対処を3つのポイントにまとめます。

1.ストレスとなる要因を取り除く、根本から解決する考え方

ストレッサーというストレスの要因を人が認知し、
精神や身体にストレス反応が出る、
これが過度なストレス反応の流れです。

この考え方は、ストレスの根本的な要因である
ストレッサーを取り除く、解決するという考え方です。

ストレスとなる塾なら転塾する

高すぎる志望校を下げ、入りやすい学校にする

受験を辞める

等が、この考え方にあてはまります。

 

2.ストレッサー(ストレスの要因)が与えられることによって生じた感情を、コントロールする考え方

これは、「見方を変える」という考え方です。

私達は解釈の世界で生きています。
受験生自身も、保護者も、解釈の世界で生きています。

無理だ…と感じるのも、一つの解釈。
ストレッサーにより、ネガティブになりすぎてしまった感情を
「見方を変える」ことにより和らげていく、
ポジティブにしていくということです。

「自分には無理だ」と自信を失ってしまった場合に、

これまで頑張ってきたことを挙げてみよう

無理と考える根拠は?

何があればあと5%進むことができるだろうか?

等の質問をし、
本人の見える景色を変えていくいとなみが
受験生の「見方を変える」ことにつながります。

追い込まれ、不安になり、過度なストレスを抱えている受験生には
「頑張れ」は禁物です。

十分頑張ってきたこと、
まだまだ伸びしろがあることに
見方を変えることで気づかせてあげられるといいですね。

 

3.気晴らし、リラクゼーション等で、ストレスを解消する考え方

これは一番手っ取り早く簡単な方法でしょう。
お子さんにストレスが溜まってきたなと感じたら、

散歩に誘い出す

美味しいものを食べにいく

アロマをたく、マッサージをしてあげる

等がこの考え方であり、ストレス発散に役立ちます。

大きな勝負に挑んでいる受験生には
ストレスはつきものです。

しかし、ストレス自体を排除することは出来ません。

たまってきたら、外に出す。
たまりすぎる前に解消する。

毎日一緒にいる親だからこそできる対処法かもしれません。

 

以上、何か今取り組めそうなことはありましたか?

 

ストレスを抱えながらも頑張った受験という経験から
お子さんは多くの成長を遂げているはずです。

ゴールはすぐそこ。

ストレスともうまく付き合いながら、
後悔なき受験となるといいですね。