子どもに対するやる気回復アプローチ
子どもとは、好奇心のかたまり。幼児期を思い起こすと、気になることがあれば、
眺めてみたり触ってみたり、「なんで?」と質問を繰り返したり、満足いくまで続けます。
つまりは、元来「学ぶ」ことが大好きな生き物なのです。
しかし、机に向かう勉強が始まると、次第に
「勉強は嫌い」
「つまらない」
と言い出す子どもが増えていくのは、なぜでしょうか。
冒頭の通り、はじめから勉強が嫌いな子は基本的にはいません。
何かのきっかけで嫌いになってしまった、あるいは、つまらないと思うようになってしまったはずです。
特に中学受験を目指した勉強は、先の見えない不安感もプラスされ、苦痛に感じてしまうことが多いようです。
この場合、もう一度「学ぶは、楽しい」と思えるように、導いてあげる必要があります。まずは、自信をもたせてあげること。
例えば、小学6年生の時点でやる気がなくなってしまったのなら、1年前のノートを引っ張り出して
「去年はできなかったことが、今はこんなにできるようになってきているんだね!」
と成長を実感させてあげるのも有効です。
次に、その子に合った言葉をかけてあげること。
この頃は「褒める」育児が流行っています。それゆえ、「褒めること」ばかりに注力してしまいがち。
ですが、言葉は相手の言葉に届かなければ意味はありません。
子どもの行動と言う見返りを求めて褒めてしまっては、返って子どものやる気を削ぎ取ってしまいます。
言葉をかける前にわが子をよく観察し、タイプを見極めましょう。
その上で、競争が好きならば「あと何点で一番だね」と煽る、みんなで一緒に頑張ることで自己成長を楽しめるなら
「よく頑張っているね」
と認める、人とは違ったやり方を好むなら
「こんなやり方、初めて見たわ!」
と驚いてみせる。
そして最後に、目標を持たせる。目指すところがあれば頑張れるのは、大人も子どもも一緒ですね。
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