習慣づけのポイントは、親の模範にあり!
読者の方から、このような質問をいただきましたので、紹介いたします。
娘さんが9歳になる時に海外に移り住み、現在は10歳。
小学校卒業の少し前に帰国予定だそうです。
海外経験をこの後に生かしていけるような中学校を…と考えると、
やはり受験を選択することになるだろうな、と考えながら当コラムを読んでくださっているそうです。
しかし、あと2年近く滞在するのに、帰国したさらにその先のことを具体的に考えるのは、
本人はおろか、お母さん自身もなかなかピンとこない。
ならば、受験をするにしろ、しないにしろ
「学びの下地づくり」をしておいて間違いはないだろう…と、
新聞や本を積極的に読むように働きかけているとのことでした。
が、声をいくらかけても、娘さんはなかなか気が進まないそうです。
私はすぐに、尋ねました。「お母さんは、積極的に新聞や本を読んでいらっしゃいますか?」と。
答えは、ノー。「娘が読んでいる間の時間を使って家事を進めたり、スマホを触っていることが多いです」とのこと。
厳しい言い方のようですが、それでは娘さんが積極的には読むようにならなくて当然と言えます。
子どもは「今」を生きています。
将来を見据えて何かをしよう、と説いても響かないのです。
では、どのようにしたらいいのか。それは、親がまず模範となることです。
お母さん(もちろんお父さんも)自身も新聞や本から学ぶ姿勢を持つことが、
子どもに対して最も効果的な、大切なことの伝え方なのです。
特に新聞はよく読んでみると、子どもに関わるニュースや話題がたくさん書かれています。
しっかりと読んだ上で、自分の意見を子どもに話してあげましょう。
子どもは親の真似が大好きですから、次第に子どもも自発的に自分の意見を考え、誰かに伝えようとするものです。
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