「ねばならない」を「できたらいいな」に


いよいよ2月。

中学受験の山場がやってきます。

それに先駆けて、1月20日に東京で「入試直前期の親のあり方セミナー」を開催しました。

http://www.mothercollege.com/report/archive/20190111/

たくさんの親御さんや塾関係者の方々にご参加をいただき、今年も大盛況に終わりました。

この時間を通して、感じたこと。
それは、中学受験とはやっぱり親と子の二人三脚なのだなということです。

なぜ、親の関わりが大切になってくるのか。

それは具体的に勉強を

「見る」

とか

「やらせる」

とかではなくて、受験生には精神的なサポートが必要だから、ということです。

生まれた頃から一緒にいると、「もう小学生だから」「もう12歳だから」と思ってしまいがちですよね。

しかし、一歩立ち止まってみてください。「まだ小学生」であり「まだ12歳」なのです。

体も心も発達段階にある彼・彼女たちが入試という難関を乗り越えるためには、一番近くにいる親が寄り添って支えてあげる必要が強くあります。

とはいえ、親だって人間です。

感情的な生き物なのです。毎日のように塾に通い、家では机にかじりつく子どもの「成果」が気になって気になって、仕方がないのが正直なところですよね。

余計なことは言わない!と心に誓ったのもつかの間……。

すぐに

「今日の塾はどうだった?」

「こないだの模試の結果は」

と口にしてしまうのは、当たり前のことなのです。

そんな時には、自分のなかにある「これをやってはいけない」という禁止の発想を捨ててみてください。

「こう関われたら素敵だな」というプラスの発想で考えていくのです。

もちろん受験期に限らず、日常的な子どもへの対応方法としてもオススメします。

「ねばならない」を「できたらいいな」に変えていく。

それだけでも、心に良い変化が訪れるはす。親が苦しくなってしまうことが、実は一番のネックなのですからね。

 

written by 江藤 真規