4つの「聴くスキル」を知ろう


人と人との会話が弾んでいるときというのは、双方向のコミュニケーションがとれているときです。互いに「あなたの話を聴いています」というサインを送りあっているからこそ、言葉のキャッチボールが続いていくのです。
サインとは「聴くスキル」とも言い換えることができます。

①アイコンタクト
②相づち
③うなづき
④リフレイン

を組み合わせて、子どもとの会話を楽しみましょう。

アイコンタクトはコミュニケーションの基本中の基本。しかし何かと忙しいお母さんは「ながら聞き」をしがちです。1日1回でもいいから手を止めて、子どもの目を見て話を聴く姿勢を見せてあげられるといいですね。

相づちが苦手という方は、ハ行の活用「はあ」「ふーん」「へえ」「ほう」を意識して。

言い方を間違えると相手を不快にしてしまうこともあるので、愛情を込めて「へえ、すごいね!」などと言ってあげると子どもも内容を理解してもらえた実感をもつことができます。
「ほかには?」「それから?」といった接続詞を用いるのもおすすめですし、目を合わせて「うんうん」と首を縦に振るだけでも気持ちは十分伝わるもの。

ボキャブラリーの少ない小さな子どもを相手にするときや、悲しいことがあったときの会話などにはリフレイン(おうむ返し)、子どもが言ったことをそのまま繰り返してみてください。

「今日はサッカーしたんだ!」
あるいは
「○○ちゃんとケンカしちゃった…」

と言ったとき「ふーん」と聞き流すような返答だけでは、次の言葉が返ってこない可能性も。

「サッカーしたんだね!」「ケンカしちゃったのね」と繰り返せば、子どもから投げられた言葉のボールを優しく受け止め、そして投げ返すことになります。

すると子どもは
「ドリブルが上手にできたの!」

「ごめんねって言えなかったんだ」

など、お母さんに本当に聴いて欲しかったことを続けて返してくれるはずです。