「叱るは伝える」を心がけて


前回までの記事では「ほめる」をテーマにしてきましたが、子育てにおいては子どもを叱らなくてはいけない場面も多々あります。
実際のところ、ほめるより叱ることに頭を悩ませる親御さんのほうが多いのではないでしょうか。

「私自身、叱ることはたくさんしてきましたし、非常に重要なことだと思っています。今回は、子どもを叱る際に気をつけてきたことを具体的にご紹介したいと思います。

まず、

「ほめる」ことは「叱らない」ことではありません。

叱るは伝える。

 

私は自分でそう定義して、叱るときは常に「それは違うよ、そうじゃないよ!なぜかというとね…」と伝えるようにしていました。そのとき心がけていたのは、なるべく冷静になること。

「コラ!」と言いたくなった口で一呼吸おいたり、「もう!」を「気をつけてね」に言いかえたり。その場を一時的に去ることもありました。しばらく一人でいると、次第に冷静さを取り戻せるようになるものです。

とはいえ、お母さんだって人間です。ときに怒り、感情のままに激高してしまうこともよくありました。頭ではわかってはいるけれど、感情が先にたち冷静さを失ってしまうのです。

もちろん,怒るより冷静に叱る方がいいのでしょうが、私は怒ってしまうのも仕方がないかなと思っています。

怒ってしまうのは子どもへの愛情が強い証拠。自分のことのように感じてしまうからこその感情なのでしょう。

怒ってしまった時には、そんな自分も受け入れ、その代わり、できるだけ落ち着いてから、何を怒っていたのかを伝えるようにしてきました。

 

もちろん日々の生活では、こんなにもきれいに落ち着けないときもでてきます。

それでも

「叱ることは伝えること」

と頭の片隅にでもおいておくだけで、気持ちはかなりラクになるものですよ。