「ほめる」際の注意点


ほめられるのは誰にとっても嬉しいことです。自己肯定感が高まり、もっとがんばろうという気持ちが沸き起こります。わが子の様子を見ていて「へえ〜!」 「すごい!」と思ったら、どんな小さなことでも声に出し、直接本人に届けてあげましょう。

ただし、そのときに1つだけ気をつけたいただきたいことがあります。

それは結果だけを評価しない、ということです。

わかりやすいのはテストの例。
親はどうしても点数=結果だけを見て評価してしまいます。

100点であれば文句なしに「すごい!がんばったね」と言え ると思いますが、60〜70 点では「次はがんばろう」とは言えても「よくやったね!」という言葉は出てこないでしょう。

けれど、もしも子どもがテストのために数日前から朝6時に起きて勉強をしていたとしたら——。
一生懸命勉強をした、という行為はがんばったことであり、 大いに認めてあげるべきことです。

物事には結果に至るまでの過程があります。

よりよい結果を求めることは大切ですが、たとえ好ましい結果がでなかったとしても、前進しようとしていた過程に目を向け、そこをほめてあげる。

そうすれば、きっとその“過程”は次には良き成果を生み出すでしょうし、成果を出すにはどのような“過程”を過ごすことが大切なのかも見えてくるはずで す。

過程に目を向け、変化をほめる。

そう意識していても、毎日顔を合わせているとわが子の変化に気づきにくいもの。そういうときは、昔のアルバムを手にとって。

子どもが小さかったころの写真を見ながらどれほどのことが出来るようになったのか、成長の軌跡をたどってみるのもおすすめですよ。