すぐにできる言葉がけの工夫「プラスの循環」と「事実の伝達」


 

教育コーチングコラムでは、言葉がけの工夫として「”ほめのシャワー”を浴びせよう」をお伝えしました。

 

【ほめのシャワー”を浴びせよう】
https://saita-coordination.com/education/compliment-article

ほかにも、すぐにできることが2つあります。

まずは「プラスの循環」を引き起こす言葉選びです。

子どものやる気を引き出そうとするとき、あえて手厳しい言葉を使って「何くそ!」と思わせる方法があります。

しかし、その手法を使うのは、スパルタをする理由をしっかり伝えるなどして子どもが絶対に安心できる”場所”を確保してからです。
「ママはこう考えているから、厳しくするのよ」と、まずは子どもがそうされても納得できるような下地を作りましょう。

子どもに対して課題を出すときには、前触れもなく「やりなさい」と命令してはいけません。
今、子どもがやっていることをまず認めてから、その次に課題を出す。

「まずは受け止めて、それから」親側の要求を一方的に伝えるのではなく、プラスの循環を引き起こすことを意識して、言葉がけをしていきましょう。

もう1つは、感情ではなく「事実を伝える」こと。

いつまでも遊びをやめず、勉強をしようとしない子どもを見ていると、思わず感情的になって「時計を見なさい! なんでいつもそうなの!?」「もうすぐ試験なのにダメじゃない!」と怒鳴ってしまいがち。

しかし、それでは感情以外の本当に伝えたい想いまでは、伝わりません。子どもに伝えたいメッセージがあるならば、感情はひとまず横に置いておいて「来週テストだけど、どうやって勉強時間を確保するの?」と、目の前で起きている事実をそのまま伝えるのです。

感情をぶつければ、感情が返ってくるだけ。その代わり、事実をぶつければ、子どもが自分自身でどうすべきか考えるスイッチを押すことができます。

・プラスの循環を意識する
・事実を伝える

この2つの工夫を駆使しながら、日々の会話、言葉がけにバリエーションをもたせていきましょう。