乗り越えるための、家庭学習のコツ


小学3年生から4年生になる娘さんをもつお母さんから

「4年生になると、勉強が難しくなると聞きました」

と相談を受けました。お母さんがおっしゃる通り、4年生になると学習内容の難易度が上がります。

それまでの学びは、いずれの科目も生活に密着していて具体的なシーンが頭に浮かびやすいのですが、4年生を境に、抽象的かつ概念的な内容(算数でいえば、小数や分数など)が盛り込まれるようになり、子どもたちにとって新たな思考のプロセスが必要になってくるのです。

初期につまづいてしまうと、以降の学びに苦しみを覚えがち。

つまづくことは悪いことではありませんが、同時に「つまづきを乗り越える力」を育てていきたいですね。

カギとなるのは、やはり家庭学習です。
大人から見たら4年生の問題は簡単かもしれませんが、それは結果論。

「こんなものもわからないの!?」は、禁句です。

第一ステップは、教科書を読み、子どもの目線に立って彼・彼女たちがどのようなプロセスを経て知識を身につけているのかを把握し、わが子がどこでつまづきかけているかを理解すること。

第二ステップは、学びの目標を子ども自身の考えをベースにして定めましょう。

このとき

「来月のテストで、どのくらいの点数がとれたらうれしい?」

と、子どもにも想像しやすい具体的な期間や感情に関する言葉を入れて、導くのは素晴らしいと思いですが

「85点くらいとれたら、ママはうれしいな」

といった”誘導”は避けましょう。頑張りの評価軸は、子どもの意思で決めること。

親は、それを受け止め認めてあげてください。

 

written by 江藤 真規