カギは「子どものため」に「聴く」姿勢


近年、スマートフォンの台頭に代表されるネット社会の進展により、人と人との直接的なコミュニケーションが希薄になってきていると言われています。

「スマホ依存」は社会問題にもなっており、特にアジア圏は依存者の低年齢化がとても早いスピードで進んでいるのだとか。

とはいえデバイスを全く使わない生活というのも、現実味がありません。
ならば、その利便性に左右されるのではなく、ほどよく付き合う程度に収めるために親子のコミュニケーションタイムを充実させる方向にシフトしていきましょう。

親子のコミュニケーションにおいて、親が「子どものため」に「聴く」姿勢が何より大切です。具体的には①聴く、②観察する、③味方になることを意識するといいと思います。
なかでも「聴く」はコミュニケーションの第一歩。子どもとのふれあいが少ないと感じているのであれば、ここから始めましょう。

「聴く」は「聞く」と異なります。子どもの話にしっかりと耳を傾けること。話はいつも聞いているわ、というお母さん。

「今日は何したの?」

「誰と遊んだの?」

「あれはどうしたの?」

と次々に聞き出してはいませんか?

気持ちはとてもよくわかります。子どもがかわいくて心配だからこそ、詳しくたくさん聞きだしたいのですよね。

しかし、それはコミュニケーションではなく事情聴取。自分が知りたいことを「自分のために」聞いているのであり、子どもが話したいことを「子どものために」聴いているのではありません。

事情聴取が続くと「子どもは面倒くさいな…」と感じ始め、口を閉ざして画面に長く目を落とすようになってしまいます。

子どもと同じ方向を見て座り、同じ景色を見ながらリラックス。

子どもの話すペースに合わせて、相槌をうちながらゆっくり話を聴いてあげてください。