【今回のご質問】
子どもを受容しなければと思いますが、子どもの意見に賛成できません。
子どもを受け入れたい。
しかし、子どもの考えに賛成できない。
どこまで受け入れたら良いのか、
自分の意見を伝えていいのか、
明確な線引きがないため、迷いますよね。
受容とは
まずは、受容という言葉の確認から行ってみましょう。
受容とは、受け入れること。
相手のありのままを受け入れること。
具体的には、相手の言葉や感情等を、
自分の価値観で評価したり、批判したりすることなく、
相手をそのまま受け入れる行為のことを、受容と言います。
人には、一人の価値ある人間として、
生まれながらに尊厳を持つ人間として、
受け止められたいという欲求があります。
もちろん子どもも同様です。
よって、子どもに対する受容的な態度は重要です。
他方、受容とは、相手の欲求や態度を
そのまま受け入れることとは異なります。
できないことは「できない」と毅然とした態度で伝えますし、
何もかも受け入れるということではありません。
となると、子どもを受容しつつ、
自分の意見を伝えることも可能である…ということになりますね。
でも、どうやって…?
「それは違うと思う」
「あなたは間違っている」
これでは、信頼関係が崩れ、
自分の意見さえも伝わらなくなってしまいます。
子どもの意見と自分の意見が異なる時の対応の仕方
子どもの意見と自分の意見が異なる時には
どう対応すればよいのでしょうか。
1. 受容的な態度で話しを聴く
子どもの話しをまずは一旦受け止める姿勢が必要です。
子どもが「そう思っている」のは事実です。
よって、「あなたはそう思っているんだね」と
子どもの思いを受容する態度で
子どもの話を聴きましょう。
話しを聴く際には、
自分の心をニュートラルに保つことが必要です。
余計な解釈はつけていないかを確認しながら、
「この子はどんな世界を見ているのだろう」と察しながら
子どもの話を聴いてください。
事柄の真実を理解する、
子どもが置かれている環境を、ありのまましっかりと理解するためにも、自分の心をニュートラルに保つ姿勢は必要です。
親が自分の話を聴いてくれるだけで、
親子の関係は安心、安全な関係となるはずです。
2. 自分の考えはIメッセージで伝える
子どもへの対応は評価的、指導的になってしまいがちです。
しかし、親子の関係は上下の関係ではありません。
「あなたの言うことは間違っている」
「あなたはまだ子どもだから知らないのよ…」
このような気持ちで自分の考を示してしまうと
子どもの耳には何も入らなくなってしまいます。
「お母さんは何もわかってくれない」という寂しさや
「どうせ自分は駄目なんだ」と、自己評価の低下だけが
残ってしまい兼ねません。
伝える際には
「お母さんはこう思うよ」とIメッセージで伝えましょう。
そう考える「理由」も説明すれば、
更に伝わりやすくなるはずです。
「自分はどう思うのか」
「なぜ、そう思うのか」
これを伝え、その上で
再び子どもの気持ちを聴いてみましょう。
子どもの考えも広がっているかもしれません。
互いに意見を伝え合うことで、
新しい考え方が見つかるかもしれません。
親にとっては、子ども理解にもつながりますね。
そして、最終的にはどうするかは
子どもが決定する、
あるいは親子で決めていけると良いでしょう。
共感と同感を分けて、相互尊重の関係性を築く
子どもの意見をすべて受け入れる必要はありません。
何でも賛成する必要もありません。
しかし、子どもがそう感じているということには
共感してあげましょう。
理解してあげましょう。
「あなたはそう感じているのね」
このように、共感と同感を区別して考えれば、
子どもとの関係性は相互に尊重しあえる関係性となることでしょう。
自分を理解してもらった子どもは、
前向きな思考、柔軟な思考を持つことができるようになるはずです。
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