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【今回のご質問】
塾の宿題はやるのですが、父親がいろいろ買ってくる問題集をやりません。やらせるべきでしょうか。

是非、考えていただきたいのは、「何を目的として勉強をさせるのか」ということ。もしも、何らかの理由で大量な問題を「こなす」ことを目的としているなら、手当り次第、問題集を問いていくことは重要かもしれません。しかし、苦手を克服したり、力をつけたり、更には受験のための勉強であるなら、量をこなすことにはさほど意味がないと感じます。それ以上に、じっくり取り組み、「分かった」経験を重ねていくことの方が、ずっと大切なのではないでしょうか。

恐らく今、感じていらっしゃる不安は、「手元にやりきれていない問題集」があることからくるもの。目の前に、やっていない問題集が積み上がっていれば、「できていない」ことが気になるのは当然です。「量をこなすこと」に特段意味がないのであれば、余計なものは手元におかず、一つのことを信じる勇気を持つことの方が、良い成果につながると感じます。

もしもお子さんまでもが、「こんなに問題集があるのに全然できていない」と、ありすぎからくる消化不良感を感じているなら、それは逆効果です。「できていない」ではなく、「できた」、「終わった」を経験させる方が、圧倒的に実力となるはずです。そもそも、その方が楽しいですよね!

塾の教材は、受験というゴールまで見通しをたてて作り込まれています。信じてついていく、そして、できたところに目を向けていく…。安定した気持ちで勉強に臨むことが、最高の成果への一番の近道と言えるでしょう。
とはいえ、どうしても不安なら…、塾の先生に聞いてみるといいと思います。きっと、納得感ある回答をいただけると思いますよ。

教育が変わるということに、不安感を抱えていらっしゃる方も多いようです。
確かに日本の教育は、今過渡期にあります。しかし、それは決して複雑化するということではなく、学びの目的が「社会で生き抜く」ということ、つまり学びと実際の社会がより一層つながってきたということを意味しています。「自分の力で」実社会を生きていける(創造していける)人を育てていこうという、シンプルな考えに基づいた教育改革なのです。

まずは、お子さんに影響力を与える保護者の皆さまには、不安感ではなく、期待感をもって、様々な変化を見てもらえればいいのでは…と思います。不安感は伝染してしまいます。子どもが不安になってしまったら、せっかくの改革も台無しになってしまいます。

その上で、低学年のお子さんとの関わりには、是非新しい感覚を意識されたら・・・と思います。その感覚とは、「親が何かをやってあげるのではなく、子どもが自ら力を発揮できる“環境”を整える」ということ。

環境には、例えば以下のようなものが考えられます。
①人的環境
保護者の皆さんのあり様が、最も大きな環境要因です。お子さんとの対話を楽しんでください!お子さんへの質問が、子どもの表現力を育てます。
②物的環境
例えば冷蔵庫にあるものを使って一緒にお料理など、どうでしょう。お料理ができるまでには多様な学びがあるはずです。想像力、やり遂げる力、立ち直る力、何より「美味しい」と言ってもらうことで、自己効力感が育ちます。
③情報環境
ありすぎる情報の時代、お子さんはどうやって、どのような情報を入手していますか?実社会で生き抜く力はもちろんのこと、この先の学習においても、自ら必要な情報を得ていく力はとても重要です。まだ低学年だから…と、親が与えるばかりではなく、安全な環境を作ったうえで、お子さん自身が情報収集できる機会も作られるといいでしょう。

学びはますます楽しくなっていくはずです。未来社会が楽しみですね。