”以心伝心”に甘んじない親子関係を構築しよう


 

子どものやる気を引き出そうと、親はごほうびを用意したり、どこかへ連れ出したり、褒めたり怒ったり……いろいろなことをしようとしています。

ただ、何をするにしても忘れてはいけないのは、子どもに対する「言葉がけ」です。

何を買おうが、どこに連れて行こうが、そこに愛情ある言葉がなければ、子どもの心には響きません。逆に、何もしなくてもたった1つの言葉がけによって見違えるほどの変化が起こることがあります。

言葉は、人の心を動かす大きなパワーを持っているのです。

わが子のやる気を引き出したい、今の状態に何か変化を起こしたいと思うのであれば、まずは親として使う「言葉」に意識を向け、工夫を凝らしていきましょう。

まずは、語彙を増やす努力から。私がやったことは、自分がどのくらいの種類の言葉を子どもに投げかけているか、一日に使った言葉を数日書き出すということ。

「おはよう」「ご飯よ」「早く食べて」「もう8時よ」「早くしなさい」

「いってらっしゃい」「おかえり」「どうだった?」「早く寝ようか」「おやすみなさい」

驚いたことに、言葉数も少なければバリエーションもほとんどない。毎日同じような言葉ですべてを片付けようとしているではないですか。そして、このくらいの言葉数で一日の子どもとの会話を済ませてしまうことができることにも衝撃を受けました。

親子関係は言葉がなくても伝わる部分が多いことに甘え、言葉を省略してしまうところがあったようです。もはや、コミュニケーションの怠慢。これでは子どもの言葉数も減るはずです。関係性はマンネリ化して、親が子どものやる気を引き出すなんて到底無理です。

この書き出し、ぜひ皆さんもやってみてください。そして、本や映画、新聞、スピーチ。

いろいろなところに言葉のバリエーションのヒントが隠れています。

アンテナを張り巡らせて、語彙力を高めて行きましょう。