イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.18 小学5年生女子のお母さん
「住んでいる地域は、受験する家庭が少なくて…」
子どもに中学受験をさせるか、迷っています。
この地域では、それほど中学受験をする人もいないですし、
小学生からあまり無理はさせたくないとも思っています。
しかし、少し気にもなっています…。
↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓
気になっているが故のご相談。
つまり、このお母さんは中学受験に興味があるのです。
受験をするかしないかはさておき、今、
お母さんが自分の意思でしっかりと「判断」することが、
子どもにとっても、お母さんにとっても、大切なことと感じます。
後に「あのとき○○しておけばよかった…」と後悔しないため、
そして「○○しなかったから、こんな結果になってしまった…」
現状を諦めないようにするためです。
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解決に導く「提案」のヒント
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1)心の声を引き出す
「お気持ちを、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
→心のなかには、様々な気持ちが入っています。
それらをまずは吐露してもらいましょう。
ゆっくり聴きますよ…という姿勢を見せるために、
別室に移動するなど静かな環境が準備できるといいですね。
2)気持ちを解放する
「実際に中学受験をさせるか否かは別として、
お母さんは、本当はどうしたいと思っていますか」
→「実際にするかは別として…」と前置きをつけることで、
自由に気持ちを話すことが出来るようになります。
3)思考を整理する
「受験をさせたい、と願う理由はなんですか?」
「受験はやめておこう、と思う理由はなんですか?」
→なぜ、そう思うのか。理由を明確にしてもらい、
中受はやめておこうと思う理由もはっきりさせておきましょう。
4)次のステップを具体化する
「では、いつまでに受験をするかどうか決めましょうか。」
「決定権は誰が持っていますか? 決定するために、更に必要な情報はなんでしょう」
→これまでの対話を通して、
この先は「いつまでに」「誰が」決めるのか。「どうやって」
決定するにあたり、更に必要な情報は何か、考えてもらいます。
5)協力体制にあることを伝える
「お手伝いできることがあれば、何でも仰ってください、
必要な情報は揃えられるかと思います」
→受験のプロがサポーティブな対応を示してくれることで、
保護者の安心感はぐっと高まります。
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決められないのは、決めるための材料がないからです。
決めるための材料をしっかりと手にし、
その上で「判断する」ことができれば、
いずれの選択になっても「正しい選択」と言えるのだと思います。
迷える保護者の思考の交通整理。
これも、塾の先生の重要なお役割と思います。
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WEEKLY IN-PUT
∟思考整理のツール
リアルボイスの「提案のヒント」には、
「思考を整理する」という言葉が、頻繁に登場します。
先生方は保護者に対し、質問を重ねることで
相手の思考の整理を促していく役割を担うわけですが、
そんな時、ノートやメモ書きを使って「見える化」に取り組むと
いま以上に影響力の高いコミュニケーションが取れるようになりま
保護者の声を、互いの位置から見えるように
ただ、メモを取るだけ。
保護者からしたら、自分の発した言葉が相手によって文字になり
目から入ってくる外部刺激となります。
すると、新たな思考が働きやすくなるのですね。
自分の言葉の曖昧さ、思慮不足の現状にも気づくことができるため
深層心理を引き出しやすくする手法の1つです。
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