ベテランだから良いという訳ではない

多くの塾さまでお仕事をさせて頂きながら
感じることがあります。
それは、学習塾のスタッフの年齢構成が
大きく二分されているということです。

若手が多い塾か、
ベテランが多い塾か、という二分です。

本当に面白いくらい
偏りが出来ています。

さて、保護者対応という観点で考えた場合
どちらがいいのでしょうか。

一般的に考えれば、
経験年数を積み、ベテランになった講師の方が
知識も、経験も多く備え、
保護者との対話もうまくいくと感じられるのではないでしょうか。

1を言えば10が分かり、
そこに適切な解を示してあげることができる…。

ベテラン講師には、きっとそのような対応ができることでしょう。

しかし、実際には
ベテランなら保護者との関係は良好である、と
直線的に考えられる場面ばかりではありません。

ベテランだから出来ることが多々あるなか、
ベテランだから、うまくいかないことも
保護者対応には、実はあるのです…。

それは…、
感やコツでやってしまうことの危険性。

「前にもこういった相談があったな」
「あの時、○○をしたらうまくいったので、
それをすすめてみよう」

過去の経験(成功体験)から
このような文脈に至ることは当然であって
だからベテランということができるのでしょう。

しかし、保護者の抱える課題は
時代に応じて変化するものです。

保護者の悩みは、
非常に固有性が高く
一般論化できないものなのです。

ゆえに、感やコツが
当てはまらない場合もある…ということになります。

ベテランとしての強みを存分にいかし、
しかし、保護者の話を聴く際には
「いつも初心にかえって」ということが
大切だということです。

言いかえれば、
ベテラン講師に「聴く」力が備わり
常に「その保護者に合わせた対応ができる」ようになれば
最強ということができそうですね。

貴塾はどちらの傾向が強いですか。
若手が多い塾。
ベテランが多い塾。

スタッフの年齢構成に応じて
保護者対応に関して
学ぶべき部分も変わっていくはずです。