大切にしたい「信じる」という軸
一昨年より、塾経営者および塾講師の方々に向けて定期的にセミナーを開催しております。
その関係で、塾に子どもを通わせる保護者の方々向けの講演会に登壇する機会も、かなり増えています。
塾という場所で展開するお話ですから、無論「受験」がキーワードとなるわけですが、ご参加くださる保護者さまは皆とても熱心に耳を傾け、メモをとり、ディスカッションをして下さります。
受験生を子にもつ親ならば当然、とお思いでしょう。
しかし、その熱度は想像をはるかに超えています。
その裏には、日本の受験事情が、2020年に控える大学受験の大変革に向けて今、大きく変わろうとしている流れがあります。
志望校の過去問を繰り返し解いておけばいいという
「傾向と対策」
の時代はもう終わり。
あらゆる教科に対する知見が必要になり
「何をどれだけ知っているか」
ではなく、知っていることをどうつなげて
「いかに新しいものを創り出していけるか」
という能力が求められる時代に突入します。
保護者さまの実体験だけでは通用しない、塾での勉強だけでなく家庭教育というものの価値を見直さなければ、という危機感にも似た感情が、多くのご家庭で芽生えてきているなと、肌で感じとっている昨今です。
セミナーにおいては、当コラムでもお伝えしているような受験に挑む際の心得や、子育てにおけるスキルのようなものも含め、お話をしているのですが、最終的にお伝えしたいのは、やはり
「子どもには”育つ力”がある」
ということなのです。
彼・彼女らは、これまで以上に私たちの見知らぬ新しい世界へと、これから旅立っていきます。
今は、その準備段階。わからないという不安にばかり執着せず、育つ力を信じてあげることを忘れないでください。
written by 江藤 真規
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