受験生が一番欲しいのは、ママが「わかってくれている」という安心感
子どもの一番の欲求は、なんだと思いますか?
オモチャが欲しい。
遊びたい。
お菓子が食べたい。
子どもたちは日々、いろいろ求めてきますが、一番は「わかって欲しい」ということではないでしょうか。
中学受験に向けた道を歩み始めると、子どもは学校に加えて塾通い、予習・復習、頻繁な試験、志望校対策……と、
多忙な毎日を過ごすことになります。身体も心も疲れてしまうと「わかって欲しい」との思いはさらに強くなるというものです。
子どものことをわかってあげるためには、どうするのがいいでしょうか。一番の近道は「話を聴く」ことです。というと、お母さん方は、
子どものことはよくわかっているし、話も聞いています、とお思いでしょう。
私自身もそうでしたが、受験生だった娘から、こんなことを言われました。
「ママは私の話をきいてくれない」
娘曰く「私は自分の聞きたいことだけ聞いている」のだ、と。言われて気づきました。
確かにその通り。自分に興味関心のない話に対しては、熱心に耳を傾けていましたが、目を合わすことなく、うなづきや相づちも大してしていませんでした。
これから先、お子さまが勉強に疲れたりして愚痴ばかりこぼすようになったとします。その背景には身体の疲れや不安があるのかもしれません。
「また始まった……」と聞き逃すのではなく「うん、うん」と耳を傾けてあげましょう。
それができるのは、一緒に過ごせる家族だけ。塾任せにも、学校任せにもできない部分であり、
そしてそれこそが、子どものことを「わかってあげる」という行為なのではないでしょうか。
「ママは私のことをわかってくれている」という安心感こそ、受験生にとって一番大切な気持ちなのですから。
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