「喜び」の感情を伝えてあげて


子どもは、お母さんが大好きです。

幼い頃はもちろんのこと、幾つになっても、

子どもは「お母さんの喜ぶ顔が見たい」

という気持ちを、何よりもの原動力として毎日を健気に頑張っています。

そう、子どもは常々

「お母さんがどう感じているのか」

を気にし続けているのです。
しかし、実際はどうでしょうか。

みなさん、自分の感情をそのまま子どもに伝えることってありますか?
と尋ねると

「あまりしていない」と答えるお母さんが、ほとんど。

感情を伝える代わりに、子育てに「より良さ」を求めるがあまり、いつでも正論と思うことを思考の軸として、子どもの言動に対して「正しい」か「正しくないか」の判断をし、評価を下してばかりいるのです。

例えば、口にしがちな「すごいね」「えらいね」という評価の言葉を、今度は「わあ!ママ、とってもうれしいわ」という感情を伝える言葉に変えてみてください。子どもの喜びを、お母さんも一緒になって喜ぶのです。

うれしい、のほかにも喜びを表す言葉はいろいろありますね。
楽しいね、ワクワクするね、ドキドキするわ。心が動いたその瞬間の感覚を、そのまま言葉にしてみましょう。

自分のとった行動で誰かが喜んでくれたら、大人でもうれしいものですよね。子どもにとっても同じです。
それに「すごいね」「えらいね」と直接伝えなくても、お母さんを喜ばせることができる私ってすごいじゃん!と、自発的に思えるようになるものです。

一方で、子どもがなかなか思うように事を運べずに落ち込んでいる時は「ママも悲しいわ」なんて言葉は追い討ちをかけてしまうのでNGです。

勇気づける役割にまわり

「今までの頑張りを見てきているから、ママはあなたなら大丈夫だと思うわ」

と寄り添ってあげてくださいね。

 

written by 江藤 真規