塾現場のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.4 保護者への電話連絡の応策

「電話連絡をすると、お母さんが
日常で困っていることの話が始まり、
なかなか電話を切ることが出来ません。
何度も『それでは…』と仕向けても、延々と続いてしまいます。
仕事が進まないし、帰宅が遅くなるし、どうしたものでしょう」

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話好きな人であれば、はじめのうちはいいのでしょうが、
こちら側のことを全く考えずまくしたてられてしまうと、
相当な時間がかかってしまい、正直困りますね。

かといって、「すみません、時間がないので」と
ストレートにも伝えられません。

ポイントは、相手の話しを聞きながら、
少し違った角度で問いを投げて、
「相手に考えさせること」
「それを次回に伺うこと」
時間をズラすことにあると思います。

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やり取りの「一例」
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1 まずは傾聴

あなたの話に興味を持っていますよ、
というスタンスで、応答しながら耳を傾けます。

2「ちょっと、うかがっていいですか?」

この一言で、流れを変えます。
相手がもっている主導権を、こちら側にパスしてもらうのです。
話をさえぎるわけではありません。
あくまでも相手の話に興味をもちつつ、会話に切り込んでいく表現です。

3「いろいろお話しくださり、ありがとうございます。
お母さんはこれらの1番の原因は、何にあると思いますか?」

本質に目を向けられる問いを投げかけます。
事象に向けられていた視点を本質に向けてみれば、
考えることが必要となり、自ずと言葉数は少なくなるはずです。

4「(答えがなかなか出ない場合)難しいですよね。
しかし、一番大事なことだと思いますので
次回までに考えてみてくださいますか?」

「(答えがすぐに出てきた場合)よく考えていらっしゃいますね。
では、そのような状況に至る一番の要因は何か、
次回までに考えてみてくださいますか?」

いずれも問いとして切り返し、
次回への課題としてみるのも1つの手。
保護者の満足感は非常に高まるはずです。

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電話連絡や面談の際には、
興味をもった上で聴くきながら、
こちら側でコントロールはしていきたいものです。

相手に考えてもらう。
是非、試してみてくださいね。