イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-

case.12  小学6年生の息子をもつお母さん
「いよいよ受験シーズン……。
うちの子は大丈夫なのでしょうか」

いよいよ受験が近づいてきましたが、
うちの子は本当に大丈夫なのでしょうか…。

本人は未だノンキに構えておりますが、
本当に志望校はこのままでいいのか気になっています。
うちの子、本当に大丈夫でしょうか。

↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓

とにかく不安なお母さん、
いらっしゃいますよね。
何を隠そう、私自身もそんな母親でした。

毎日のように実家の母に電話をし、
「ねえ、大丈夫だと思う?」
こんな問いにもならない質問を投げかけていました。

母は、毎度「大丈夫よ、ここまでやってきたんだから」と…。
よく苛立ちもせずに、私の言葉を聞いてくれたものだと
感謝しています。

不安で一杯になっている母親が求めているのは、
【正解】ではありません。
ただただ、話を聞いてもらいたいだけ。

そして根拠のあるなしに関わらず、共感し、
同意してもらい、安心したいのです。

毎日沸き起こってくる不安には、
誰かの「大丈夫」が一番の特効薬となるわけです。

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解決に導く「提案」のヒント
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1.まずは共感する。
→「そう感じていらっしゃるのですね」

ただただ話を傾聴します。
そして、保護者の言うことに共感してあげましょう。

2.次に安心を促す。
→「私は大丈夫だと思ってますよ」

不安まみれのお母さんには
「大丈夫だ」と安心させてあげることが一番です。

3.塾での様子を伝える。
→「お子さんは、塾でこんな風に頑張っています」
「このような成長がありましたよ」

保護者には見えない塾での様子を
的に伝えてあげることで、安心感を持続させることができます。

4. ゴールを見据える。
→「あと○ヶ月、応援してあげましょう」
「お子さんには、お母さんの支えが一番です」

「○ヶ月後」という具的な数字でゴールを見据えることで、
この不安がいつまでのものなのかを認識し、乗り越えようという気持ちが芽生えます。
また、お母さんが子どもの視点になって考えられるサポートもできるといいですね。

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先生からの「大丈夫!」というお言葉で、
この先受験までの過ごし方が変わってきます。

生徒にはやることを厳しく伝える必要があるでしょうが、
直前期の保護者への応は、安心させる……。
これが一番だと、私は感じています。

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WEEKLY IN-PUT

まずは「共感」の重要性

今回のREAL VOICEでは、
とにかく不安な保護者からの
お悩み解消をピックアップしました。

解決へ導くためには、もちろん
紹介した4つのステップを踏んでいただきたいのですが、
何が最も大切か、を考えると最初の「共感」ではないかと
私は考えています。

この時期、保護者の不安は「アルアル」です。
塾としては「今年もそんな季節になったか」と感じるような
恒例行事のようなものでしょう。

とはいえ「ウチの子は大丈夫でしょうか」と問われたとき
脊髄反射的に「大丈夫ですよ」「お子さんは頑張っています」と
答えてはいませんか。

保護者の側からしたら「ウチ」の不安は「ウチ」だけの不安。
「ヨソ」とは違う次元のお悩みなのです。
誰かれ構わず「大丈夫ですよ」と即答していては
保護者の気持ちは満たされません。

だからこそ、まずは「共感」なのです。
「そう感じていらっしゃるのですね」というたった一言が
あるかないかで、相手に与える印象はまったく異なります。