イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case. 中学1年生生男子のお母さん

「中学に入ってから、勉強への意欲を
なくしてしまったようです。
集中力は10分ももちませんし、
やる気も全くありません。
塾で集中力をつけさせてやってください」

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子育てコーチ・江藤真規の視点

確かに塾のチラシやホームページには、
「集中力を高める」などのキャッチコピーがよくあります。
しかし、持続的な集中力とは、
誰かの関わりによって身につくものではありません。

他力本願な様子で「集中力を育ててください!」と
保護者が言ってきた際には、安易に答えてしまうと
「通っているのに集中していないじゃない!」という
クレームを生み出してしまう危険性もあります。

使う言語に気をつけながら、
集中力とはどのような力なのかを考えてもらう機会を
作ってみるのはいかがでしょうか。

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やり取りの「一例」
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1「集中していないと感じるのは、
どういう時でしょうか?」

そもそも集中しているかどうかは、本人にしかわからないこと。
保護者はどういう状況を「集中していない」と解釈しているのか、
はっきりさせることがスタートです。

2「お子さんに、どうあって欲しいのですか?」

「具的に」子どもにどうあって欲しいのかを話してもらいます。
「集中してほしい」という返答が返ってきたなら、
集中していると感じられる状況を具化していきます。

3「何を加えれば、お子さんがそういう状態になるでしょうか」

集中していると思われる状況に行き着くのに、何が必要なのか、
何が足りないから、集中できないように見えるのかを
考えましょう。

4「お子さんは幼少期
どんな時に、どんなことに没頭していましたか?」

どんな環境、どんな象に子どもは集中力を発揮するのか、
過去を振り返り思い出してもらうと、
今後の自宅での学習環境作りに役立つことがあるでしょう。
個人によって、集中力を発揮する環境は異なるものです。

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大きなゴール。小さなゴール。
両方を行ったり来たりしながら、
子どものやる気は持続的に出てきます。

「集中しなさい」と言われて、集中できれば苦労はありません。
やりたいこと、またはやらなければいけないと本人が思うことが、
「ある環境」で「持続的なやる気」が出てくるということを、
保護者の方にもわかってもらえると、
家庭での声掛けが変わってくると感じます。