組織に必要な横連携 -クレームへの対応はチームで行う-教育コーチングの視点
子どもの才能を最大限引き出したい…。
教育コーチングこれは、指導者にとっても保護者にとっても一番の想い。
共通の願いと言えるでしょう。
しかし、共通のゴールを目指しているのに
どこかで歯車が合わなくなってしまうことがあるのも
指導者と保護者との関係です。
時には、指導者の存在が厄介な存在に見えてしまうこともあれば、
一方で、保護者の存在が脅威となってしまうこともあります。
保護者からのクレームが大きなストレスとなり
体を壊してしまうケース、
離職を余儀なくされてしまうケースなど、
かなり深刻な問題も日常的に存在しているようです。
子どもの才能を最大限引き出すどころではない話が
現実、あちらこちらで起こっているわけです。
どう対処していけばいいのでしょうか。
ここで認識しなければいけないのは
「個人で対応できることの限界」です。
たいていのクレームは
個人を対象に発信されるものです。
「○○先生がいけない」
「悪いのは○○先生だ」という具合です。
しかし、その裏側には
個人を支える組織(学校や塾)への不満感もあるはずです。
長年の不満が募り、
その不満が限界に達した時に、
人は犯人探しを始めます。
そして、
「○○先生が悪い…」となっていくわけです。
クレームに個人で対応するのではなく、
横連携をとったチームとして対応していく。
そうすることで、保護者が感じている
真の不満への対応が可能となるのではないでしょうか。
言い方を変えれば、
攻撃されている個人が何かをしたところで
その裏側に積み重なった不満は
なくなることがない、ということです。
また、チームとして対応することで
攻撃の対象とされてしまった個人である指導者を
守ってあげることが出来るはずです。
「難しい問題が起きた際にはチームで対応」
この文化が組織内で標準化されているかどうかで
未来は大きく変わっていきます。
人と人とのつながりが
更に希薄化する可能性が大である未来社会に対して
今から手を打っておきたい一つの考え方でしょう。
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