転塾を繰り返す失敗例から学ぶこと
進学に際し、受験をする必要が出てくると、もれなく「塾選び」という難関がついてきます。
私もかつて娘の塾選びで、迷いに迷った経験があります。
彼女たちが塾通いを始めたのは、アメリカ滞在を終え、日本に帰国してからのことです。
当時長女は小6、次女は小4でした。長女は、すぐに受験が迫っていたので「行きたくない」というヒマなどありませんでした。
問題は、次女のほう……。
成績が下がったり、先生が怖かったり、友だちとの関係がうまくいかなかったり。
いろいろあって「行きたくない」と言い出しました。
娘の言うことを受け止めて、転塾。ところが数ヶ月も経たないうちにまた「行きたくない」と言うのです。
集団塾のスタイルが合わないのかと、少人数制に変えるも……
また
「行きたくない」
ならばと個人指導塾を併用してみるもダメ。
半年ほどいくつかの塾をさまよったのち、元いた塾に戻ることにしました。
娘の希望を聞き入れて、良い塾を探し求めましたが、心から行きたいと思う場所などありませんでした。
塾という器が変わっても、そこで勉強する娘自身に変化が起きなければ、なんの意味もなかったのです。
そもそも子どもというものは気まぐれな生き物です。
「先生に褒められた」
「新しい友だちができた」
などの”ちょっとしたこと”で気をとりなおし、結局、中学受験を終えるまでそこに通いました。
子どもの希望を最優先して転塾を繰り返した体験者としてお伝えできることは、子どものいうことに振り回されないほうがいいということ。
自分が決めた目標を達成するためには、小学生の子どもといえども、歯を食いしばって頑張る時間も必要だということも、頭の片隅にでも置いておいてくださいね。
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