本当の気持ちを伝える
どんなに学んだつもりでも「怒り」の感情には敵わないんです…と、お嘆きのお母さんにお会いしました。
怒り(ちょっとしたイラつきも含む)
という感情との付き合い方というのは、子育てに限らず人間関係には必ずついてまわる悩み、なのかもしれません。
主宰する「マザーカレッジ」の講座でもよくお伝えしているのですが、
まずは、怒りの感情を抱くこと自体は悪ではありません。
なので
「また怒っちゃったわ」
とか
「もう、怒りたくないのに…」
といった考えは不要です。
問題なのは、怒りの扱い方。
突じょ現れた怒りという感情を、出来立てホヤホヤのまま相手(子ども)にぶつけるから、互いに傷つき・傷つけられ、その先にさまざまな問題が生じてくるのです。
「怒らないお母さん」を目指すのなら、怒りに執着しないこと。
どういうことかというと、イラッとしたら、その奥にどのような感情が潜んでいるかを探ります。
例えば
「繰り返し同じことを伝えているのに改善されない」
ときの怒りには、自分の気持ちが伝わっていなかったことに対する悲しい気持ちが裏にあるはずです。
また
「急いで作ったご飯を美味しくないと言われた」
ときの怒りには、頑張りを踏みにじられたように感じて悲しい、あるいは悔しい気持ちがあるのではないでしょうか。
隠された感情に目を向けると、
「怒りをぶつけるだけでは、自分が本当に相手に伝えたい気持ちは伝わらない」
ことに気づくようになります。
すると
「いい加減にしなさい!」
とか
「もう!なんなのよ」
という怒りに震えた感情的な言葉ではなく
「お母さんの伝え方がわかりにくかったかな?」
や
「一生懸命、作ったんだけどな」
と気持ちをしっかり伝えられる言葉が口から出やすくなるのです。
気持ちを伝える言葉を浴びて育った子どもは、大人になってからも相手に怒りをぶちまけることはしません。
日々、意識してみてください。
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