仕事上、いろいろな塾を見せてもらう機会がありますが、
塾のドアを開けた瞬間に、何か感じるのです…。
ホームページやリーフレットからは伝わらない何かを…。
場にして感じとる、「第一印象」とも言えるでしょう。

第一印象といえば、「メラビアンの法則」がよく使われます。

感情や態度(好意や反感等)のコミュニケーションの際に、
相手に影響を与えるのは、

言語情報(話の内容、言葉そのものの意味):7%
聴覚情報(声の質・速さ・大きさ・口調):38%
視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線):55%

である、というものです。

また、第一印象は、非常に短い時間で決まるとも言われています。
いろいろな説がありますが、
いずれにしても、出会って挨拶が終わるころには、
相手にする第一印象は出来上がっている、ということです。

保護者が、学習塾を決定するまでには、
相当数の競合塾の調査をします。

それは、そうですよね…。
大切な我が子が貴重な放課後時間を費やす、
「たった一つの」学習塾を選ぶのですから…。

慎重に調査をし、
もちろん口コミ評価もチェックし、
これだ!と思う塾には、実際に足を運び
我が子にあった環境か否かを判断します。

実際に塾のドアを開けて…
そして、最終決定をするのです。
良い塾か、そうでないか…という二択です。

保護者は人間。
ゆえに、ここでは「第一印象」が判断に影響を与えます。

今まで調べてきた「根拠ある」要因ではなく、
「いい感じ」なのか、「あまりいい感じではない」のか、
このような「感覚的」な言葉で、最終決定がくだされます。

保護者からの支持を得るためには、
「いい感じ」である必要がある、
第一印象を磨く必要がある、ということになります。

しかし、間違えないでください。

保護者がここで感じ取る第一印象は、
「場」にして感じ取る第一印象です。

もちろん、マナーある応は必要ですが、
付け焼き刃で身につけたマナーなどより
ずっとずっと大切なことがあります。

それは、スタッフ同士のやり取りだったり、
教室の温かみであったり、

講師の子ども達にする思いだったり、
自塾にする信念だったり…。

一人の人間が醸し出す第一印象とは異なる
チームとして、醸し出す空気から
保護者は、「場」にする第一印象を感じ取っているのです。

「場」にする第一印象は、
「いい感じ」とか、「今ひとつ」という言葉で表現されます。

根拠はないのですから、当たり前ですよね。

ぜひとも、保護者から支持される
「いい感じ」の塾を目指してください。

保護者が見ているのは、
スタッフ同士のつながりです。

一人のカリスマ講師よりも
「先生方、いい感じなのよ」を目指してみてはいかがでしょうか。