子どもにずっと「怒っている」保護者への応策

「小学4年生男子のお母さんのことで悩んでいます。
表情が固く、子どものお迎えに来ても、
ニコリともしません。

『もう、何やってんの』『早くしなさい』
塾で頑張った子どもにする言葉とは、
到底思えない言葉ばかりを発している様子で……
子どもも、お母さんと接する時には、
少し萎縮しているように見えてしまいます。

もうすぐ面談。
このお母さんには、どう応をすればいいのでしょうか」

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子育てコーチ・江藤真規の視点

「親子関係は、家庭内のこと。
塾講師として、親子関係にまで
とやかく言うことはできない。
いくら子どもへの応がよくないから
といっても、目をつむるしかない……」

事実は、きっとそうなのだと思います。

このお母さんにして、
「それではお母さんだめですよ」などと言おうものなら、
きっと激高され、塾をやめるのはもちろんのこと、
子どもにして更につらくあたってしまうことでしょう。

しかし「我関せず」という態度で、
この事態を見過ごしていけるのかというと、
それも難しいのですよね。

子どもの成長という観点から見ても、
講師のあり様という観点から見ても。

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親子関係に少し踏み込む時のアプローチ
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①ある程度の距離を起くこと
②ゆるやかに話を進めること
③少しずつ相手の心をほぐすこと

この3つが、このような難しい場面の応には大切です。

的には、
お母さんからの反応は気にせず
【子どもさんの塾での様子】をお話してみてください。

頑張っているところ、成長しているところ。
できるだけ具的なエピソードが望ましいです。

「お母さん、この間こんなことがあったんですよ」
という流れで切り出してみれば
きっと、お母さんは耳を傾けてくれると思います。

そして、お母さんが後に
【反復できるようなキーワード】で
まとめてみてはいかがでしょうか。

「明るいお子さん」ですね。
「優しい気持ちのあるお子さん」ですね。
「洞察力の備わったお子さん」ですね。

など、家に帰ってからお母さんが
すぐに思い出して反復できるようなキーワードで
その子の個性を伝えるということです。

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に、避けるべきは
【お母さんの子育てを批判すること】はです。
どの家庭にも、異なる子育ての文化があるからです。

ただ、子どものいいところが全く見えなくなっている場合には
「いいところ」を伝えてあげることはとても重要だと感じます。

時間はかかるかもしれません。

しかし、少なくとも
塾の面談に行くことにする抵抗を作らぬよう、
そして、子どものいい面を少しでもお伝えできるように

先生の【元気で明るい声】で
お母さんの固くなった心を
少しずつほぐして差しあげることができれば
とっても素敵だと思います。