子どもは、子ども。
日々、お母さんたちとお話をしていて、思うことがあります。
それは「子どもの未来を想う気持ちこそ、お母さんの言動力」だなということです。
特に今は、すべてが変化しつつある大きな過渡期にあります。
2020年の大学入試改革、AIの台頭により職業の多くが
「無くなる」と言われる遠くない未来……。
国と国、そして業界間の境界線が薄れ、教育の捉え方も変化しつつあります。
それに伴い生まれた、過渡期ならではの
「働き方」
「学び方」
「生き方」
をすべて急ぎ変える必要があるという風潮。
誰もが急かされているような、そんな感じすらしています。
大人はそれを引き受けるべきなのかもしれませんが、
忘れてはいけないのは、その裏側で子どもたちは育っているのだ、ということ。
子どもは大人の準備期間ではありません。子どもは、子どもです。
子ども期というのは、今この瞬間にしかありません。
ですから、子どもたちには大きな器のなかで、
緩やかに子ども期を過ごせるような、
そのような環境を整えてあげて欲しいな、と思うのです。
子どもの未来を想う気持ちはよくよくわかりますし、
未来を見据えて今を選択するということも、とても大切です。
中学受験も、その一つの道ですね。
しかし、せめてお母さんたちには、
その一方で「子どもとして今を生きる」という
意識ももっていて欲しいな、と思います。
お子さまには「世の中がこんなに変わってきているのだから、
今のままでは間に合わないよ!」ではなく、
「どんどん変わっていく世の中で、あなたは何をするんだろうね?」
と伝える。
たったそれだけでも、かなり時間の流れは緩やかになります。
ひとつの物事を、お母さん自身は焦りとして捉えたとしても、
お子さまに伝えるときには子ども期の育ちを意識して、
未来に向かった楽しみな変化として伝えて行っていただきたいな、と思います。
執筆者-江藤 真規-
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