イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.4 小学6年生の娘をもつお母さん
「運動会の練習に力を入れる担任の先生…
受験を控えているのでここにエネルギーを使いたくない」
うちの学校、
秋の運動会に向けて、盛り上がりをみせ始めています。
受験をしない子はいいのですが、
ここにエネルギーをかけることは
うちの子にとっては大きなマイナス。
運動会の練習などパスして塾に早く行かせたいのですが、
子どもは「そんなことは言えない」と言います……。
↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓
一番困っているのは、学校と家との
板挟みとなっている子どもです。
親の焦りは、子どもに伝染します。
学校行事を楽しめることもできず、
受験勉強に対しても「これでは間に合わない」
お母さんが最も信頼している人、
つまり受験のプロでいらっしゃる先生が、
不安を取り除くお手伝いをしげさしあげれば、
子どもは勉強に集中できるようになるのではないでしょうか。
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解決に導く「提案」のヒント
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1.保護者の不安を聞き出す
心のなかにある心配ごとをすべて吐き出してもらうため
意見はせずに、
2.本質を見抜く
→「お母さん、何が一番心配ですか?」
あれが嫌だ、これが不安だ、という事象ではなく
悩みの本質を考えてもらいましょう。
3.今、できることを考える
→「お母さんがご家庭でできそうなことは、なんでしょうか」
不満や不安があるのはわかりますが、
文句ばかり言っていては何も変わりません。
心配事を少しでも減らすために、
保護者としてできることに目を向かせます。
4. サポートする旨を伝える
→「私も(塾の先生方)も気にかけておきます。
お子さんが疲れているなど、様子に変化が見られた時には
連絡をいたします。一緒に頑張っていきましょう」
塾は保護者の味方であり、
そう伝えて上げることで、保護者は安心することができます。
そこに悩みの大きさは関係ありません。
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母親が安心することが、
子どもが勉強に集中できる一番の要因です。
頼れる第三者をもてたこと。それにより
たとえ行事があっても勉強に集中できるように
「私は○○を行う」と思考を整理することで、
このお母さんは、安心して秋を乗り切ることができるでしょう。
そして、子どもは学校行事と塾を見事に両立させ、
冬に向かって更なる力を備えていくはずです。
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WEEKLY IN-PUT
「共感」を相手に伝えるジェスチャー
じっくりと耳を傾けて「聴く」というと
微動だにせず、ただ話に聴き入ってしまう人がいます。
相手に反応がないと、話をしている側からすると
「話を真剣に聞いてもらえていない」と感じてしまうもの。
「聴く」ときには「聴いている相手に伝わる」
ジェスチャーを加えることがポイントとなります。
「私はあたなに共感していますよ」という旨が
言葉にしなくても、自然に伝わっていきますよ。
【うなづき】
楽しい話や明るい話題には、浅く軽くうなづき
苦しい話やお悩み相談には、深くゆっくりうなづきましょう。
【あいづち】
すべてに「はい」で返しては、
「はい」「へえ」「ええ」「そうでしたか」「うーん」と
さまざまなパターンを用意しておくといいでしょう。
なお「うそでしょう?」「それはおかしいですね」「
と言った話を否定するような言葉は避けたほうが無難です。
【アイコンタクト】
話すときは相手の目を見て、と言われますよね。
目が合うことで、
優しい眼差しで、アイコンタクトを途中にはさみましょう。
時折、目を合わせるのが苦手な人もいます。
その場合は鼻のあたりを見るといいですよ。
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