思考力や表現力の磨き方とは?

インプットばかりでなく、アウトプットの時間を意識的に作りましょう。
お子さんとの対話を楽しんでください。
家庭での日常生活にこそ、思考力や表現力を磨くヒントがあります。

社会の変容を受け、教育にも大きな変化が表れてきています。
従来の教育を詰め込みの教育(勉強)とするなら、
これからの時代は「学びの時代」とされ、
個別最適化された学びが重視されるとともに、
思考力や読解力、情報活用能力等が求められるようになります。

もちろん表現力は重要です。これらは特別な力であり、
習得に向けてトレーニングが必要かというと、
特別なスキルを要するわけでもなく、
何かを丸暗記せねばならないわけでもなく…、
これらの力の習得に向けては一体何をやったらいいのか、
あまり見えてこない状況です。
だから、親御さんは余計に心配になるのかもしれません。

では、どうしたらいいのか。アウトプットに意識を傾けてください。
勉強というと、覚えたり調べたり、
情報や知識を吸収するインプットの作業がこれまでは重視されていました。
他方、習得したことを自分なりに表現する場はあまりありません。
今回求められている力を簡単にまとめるなら、
「あなたはどう理解しましたか?あなたなりの考えを教えてください」ということ。

「何を知っているか」ではなく、「どう考えるか」です。
アウトプットしてこその力ということがわかります。

アウトプットには慣れが必要です。
持っている知識と知識を組み合わせて、自分なりにまとめて表現する
これにはある程度の訓練が必要でしょう。
そこを是非とも家庭で実践してみてください。

家族間の対話がおすすめです。
お子さんの話を聞く、考えを聞く、わからないことがあれば、
「もう少し具体的に教えて」と聞いてみる。
もちろんお父さん、お母さんの考えも表現してください。

このような対話から、お子さんの思考力や表現力は
間違いなく磨かれていくことと思います。