
【今回のご質問】
子どものことになると感情のコントロールができず怒ってばかりです。
子育て本を読み、良い関わり方を知っているのに、
できていない自分が情けなくなります。
自分の感情を受け入れる
情報社会になり、子育ての学びの機会が圧倒的に増えました。
 と同時に、「学んだがゆえのジレンマ」も増えているように感じます。
 「本には◯◯と書いていたのに、できていない」
 「ここで怒ってはいけないのに、また怒ってしまった…」。
知らなければ、何の混乱もなかったはずなのに、
 正解らしきものを知ったがゆえに、苦しくなってしまう子育て…。
 つくづく今どきの課題と思います。
 特に多いのが、感情のコントロールができないというお悩みでしょうか…。
ここで、子どもの身になって考えてみましょう。
 自分の親が感情を隠して自分に接していたらどうですか?
 本当は怒っているのに、顔だけ作り笑い…、
 あるいは能面のような無表情の顔になっていたらどうでしょう。
 相手が自分の気持ちを隠していたら、信頼関係さえも崩れてしまいませんか?
 「お母さんは本当は何を考えているのかわからない」、
 これでは、子どもは不安になってしまいます。
確かに、感情任せに怒鳴りつけるのは良くない行為です。
 不適切な養育も深刻な社会問題です。
 しかしそれは、親は感情を出してはいけない…
 ということとは違うと思うのです。
喜怒哀楽…人間の有する大切な感情です。
 さっきまで笑っていたのに、突然怒り出した…何でだろう?
 このような経験をすることから、人は人間関係を学び、
 成長していくとも言えるのではないでしょうか。
「さすがに私、怒りすぎだ…」、と感じた場合には、
 一度外に出てみて深呼吸。それで気分は落ち着くと思います。
 そして、怒った倍、褒めてあげましょう。
 子どもはそれで大満足。
人間は感情の生き物です。
 親御さんが喜怒哀楽を示すことで、
 きっとお子さんも安心して自分をさらけ出すことができるようになると思います。

 
  
  
  
  
  
  
  
 
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