
子育ての次なるステージへの移行期間
「子どもを信じて任せる部分を増やしていく」、
 「見守る姿勢は変えずに、頼ってきた時には受容する」、
 思春期の子育てにおいて大切な考え方です。
 同時に、思春期は親にとっての次のステージへの移行時期。
 ご自分のこれからの人生にも目を向けてみてはどうでしょう。
「思春期だから仕方ない。皆が通る道であり、しばらくたてば落ち着くから…」。
 思春期の子育ての難しさを相談すると、たいていこのような答えが返ってきます。
 特に通り過ぎた方からは、「大丈夫!」という言葉が多いのではないでしょうか。
 しかし、思春期とは、子どもが突然変わってしまう(ように見える)特別な時期であり、
 親は不安でいっぱいになってしまいます。
 その気持ちも、超えてきた人間としてよくわかります。
少し整理してみましょう。
 思春期とは、自分でなんとかやっていける、
 親には関与してほしくないという気持ちが、急に高まる時期…。
 子どもを尊重し、そっと見守ってあげるのがいいでしょう。
 一方で、体はどんどん大人になっていくのに、
 心はまだまだ子どもの部分もあり、アンバランスをきたします。
 イライラをぶつけてくることも多く、親には自分が傷つかないためにも、
 ある程度は受け流す柔軟さも必要です。
親だって人間、子どものことばかりを見ていると、どんどん疲弊してきます。
 子どもの親離れを機に、自分自身の「これから」を考えてみてはいかがでしょう。
 人生100年時代、経験を積み、余裕もでてきた「今」だからこそできることは無限にあるように思います。
目は離さず子どものことを見守りながら、何かあったときには子どもを守るために出ていく。
 それ以外の時には、「この子なら大丈夫」と子どもを信じて見守りつつ、
 空いた時間を自分のために使ってみませんか。
 そんな親御さんの姿を見ながら、お子さんもきっと多くを学んでいくことと思います。

 
 
 
 
 
 
 
 
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