イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.2 小学5年生の娘をもつお母さん
「苦手科目の克服に手惑い……
それ以外の勉強が進みません!」
子どもは、一生懸命に勉強をしているように見えるのですが、
苦手科目がなかなか克服できません。
早く克服させねばと思い、
間違えた問題を解き直すノートを作ったりもしているのですが、
問題はどんどんたまっていき、
とても解ける分量ではなくなってしまいました。
苦手科目にばかり時間が取られていて、勉強が進みません。
成績も落ちてきています。
↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓
とっても真面目な親子のケースです。
お母さんは、かつてのご自身の勉強法を子どもにあてはめ、
頑張らせているご様子。
そして、子どもも親に従って行動をしているのでしょう。
このケースで足りていないのは、
どこに課題があるのかを見つける視点。
やみくもに行動しても、疲弊するばかり。
必要なのは「時間をかける=勉強をしている」
という錯覚から抜け出すためのサポートです。
学習面における課題発見には、
プロである塾講師の視点が求められます。
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解決に導く「提案」のヒント
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1.共感しながら、耳を傾ける
→誰かに話を聞いてもらうと、心の中にある心配ごとが
整理されていくものです。
話を聞くときは、共感しながらじっくりと耳を傾けます。
2.どうなりたいか、を探る
→「どのような状況が理想ですか?」
「解き直しノートの問題を減らすことですか?
それとも、苦手科目を克服することですか?」
ここで、解き直しをすることが重要なのか、
苦手科目を克服することが重要なのかを認識してもらいます。
3.子どもの立場に立ってみる。
→「お子さんの立場になってみてください。
何があったら苦手意識のある科目に着手できそうですか?」
落ち着いて、いま母親として何をすべきかを
共に考えながら導きだします。
4.支援者を探る
→「お子さんの学習を持続的に進めていくために、
誰に相談すればいいと感じますか?」
一人で抱えこみ苦しくなっている場合には、
第三者に相談することを促します。
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お母さんが先生となって
家庭で勉強を見ているケースは多くあります。
しかし、いつまでもお母さんが
先生役を行うことには、限界があります。
困った時には、塾の先生に相談できるという
緩やかな連携を作っておくことが、
お子さんの成績を上げる事はもちろん、
さまざまな問題を未然に防ぐためにも機能するはずです。
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WEEKLY IN-PUT
「視点を変える」コツは俯瞰
今回、紹介した「リアルボイス」に対し
どうなりたいかを探るところから
「視点を変える」手法をお伝えしました。
受験に頭を悩ませているお母さんは、
どうしても今、この瞬間しか
見えなくなってしまっているもの。
話に耳を傾けたら(傾聴)その後は
視点をなりたい未来や相手(この場合は子ども)
にスライドするよう問いかけます。
これはもちろん塾経営者・塾講師の皆さんにも有効です。
思い悩むことにぶつかったときは、
視点を変えて考えてみましょう。
とはいえ、どのようにすれば
視点を変えることができるのか。
コツは、自分自身を含めた状況を俯瞰で捉えること。
現状を自分目線の点で見つめるのではなく、
全体像を把握するよう円で眺めることです。
俯瞰で捉えると、過去からの成長や未来への希望
相手の立場や考え、悩みをシェアできる第三者の存在が
見えてくるものです。
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