イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.11 小学2年生の娘をもつお母さん
「通っている塾への不信感から
御社の教室を見学に来ました」
小1から英語教室に通わせています。
英語を楽しく身につけるというコンセプトのスクールなので、
楽しく通ってはいるのですが、
英語を書いたり読んだりすることは全く出来ていません。
正直、先生の質もどうなのかな…
このままではいけないと思い、御社の教室を見学しに参りました。
↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓
「その教室は良くないですね。
うちの教室にくれば、そんなご心配は吹き飛んでしまいますよ」
「うちの生徒は皆、かなり会話も上達していますし、
しっかりと読み書きも教えています」
「時間が無駄ですのですぐにでもおいで下さい」
このような誘い言葉は簡単に出るかと思いますが、
そこで「辞める決意」ができる方は、
すぐにまた「辞める決意」をされる可能性が大きいのでは…。
他塾の話しをするのではなく、
自塾の特徴を具体的にわかりやすく伝える。
現在どのようなところに課題意識をもっていらっしゃるのか、
何を英語教室にもとめているのかを確認することが大切です。
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解決に導く「提案」のヒント
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1.保護者自身の思考を整理する
→「お母さんご自身は、新しい英語塾に
どのようなことを期待しますか?」
保護者自身は何を求めているのか、
今、何に不満を感じているのか、思考の整理を促します。
2.「子どもの伸び」にスポットを当てる
→「今までの通塾で、お子さんはどのような力を育みましたか?」
「その上で、今からどのような学びを求めますか」
今までが無駄だったわけではなく、
それなりの成果を手にしているということ、
そしてこの上に何を積み上げて欲しいと願っているかを
ポジティブな気持ちで考えてもらいましょう。
3.保護者の目線を確認
→「うちの教室に興味を抱いた理由はなんでしょうか」
保護者の目に、自塾がどのように写っているのかを確認します。
4. その上で特徴を説明する
→「では、うちの特徴をお伝えしますね」
「大きく3つあるのですが……」
相手の捉えを聞いた上で、自塾の特徴を
「わかりやすく」伝えます。
5. 入塾に向けたステップを促す
→「一度、体験においでになりますか」
自分は何を求めているのか
教室の特徴は何なのか
それらを踏まえた上で体験をしてもらえれば
納得感のある申し込みにつながることでしょう。
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しっかりと思考を整理した上で
保護者と自塾とのマッチングポイントを探る。
納得の上で入会に進めることこそが
”やめグセ”のある方への大切な関わり方と言えるでしょう。
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WEEKLY IN-PUT
”受け入れ”に導く「ペーシング」
得手不得手はあると思いますが、
多くの場合、新しい環境に足を踏み入れる瞬間というのは
不安でいっぱいです。
それは転塾を検討し、
検討の末、入塾することになった子どもも同じです。
「本当に、ここで我が子は成長することができるのか」
「知らない人だらけのなかで、僕は/私は やっていくことができるのか」
そのような心理状況にいる相手に向かって
自塾の特徴や輝かしい実績の話をしたとしても
「届かない」ことがあります。
そんな時は、
「私はあなたの敵ではありません。味方です」
とはいえ「味方ですよ」と直接的に言うのは、少し胡散臭いので…
言葉や声のトーン、顔色や姿勢・視線を【
「ペーシング」
ペーシングは、相手に安心感をもたらし、不安を払拭することで
緊張を和らげる効果があると言われています。
・視線を軽く交わす
・同じ速さ・トーンで会話を展開
・相手の話を途中で遮らない
・相手から出た言葉を繰り返す
・身振り手振りを真似る
などなど
人は、自分と同じ空気感を醸し出す人に親近感を覚えますし、
それは良い印象とイコールです。
利き手の受け入れ態勢が整ってから
自塾のセールスポイントを伝えると、その届き方は歴然の差です。
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