イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.13 小学3年生の娘をもつお母さん
「受験をするかは不確定。
だけど、体験に来てみました……」
受験をするかは、まだ決めてはいません。
だけど、娘が興味があるようで……。
とりあえず体験をしにきてみました。
↓↓↓ 子育てコーチ江藤真規の視点 ↓↓↓
「とりあえず来てみました!」
こういった保護者さまは、「どこの塾に行くか」
「通塾するか否か」を体験して決めようと思っていることが、
塾に興味はあるけれど、不安もある……。
その不安とは、塾についていけるのかどうかよりも、
通塾により生活が乱れるのではないかというほうが大きいでしょう
このような保護者さまへの対応策は、
通塾するメリットをお伝えするのはもちろんのこと
ディメリットと思われることもきちんと提示した上で
「それ以上に得られることが多い」
誠実さが伝わるものです。
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解決に導く「提案」のヒント
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前提として、まず初めに
塾での学びを具体的にシミュレーションをしながら伝えましょう。
1.前向きな話を展開するために、
切り口は前向きな言葉から、が鉄則。
→「どのようなところに興味や期待を感じますか?」
塾の学びの良いところに焦点が当たるように
ポジティブな言葉を選び、引き出します。
2.保護者を承認して、肯定感をあげる
→「いい視点ですね」「深くお考えになっていますね」
自分に対するフィードバックは、人の肯定感をあげるものです。
保護者の肯定感をあげるためにも、
3.不安を聞き出す。
→「何かご不安な点はありますか」
いいことだけで終わるのではなく、ディメリットにも目を向ける。
4. 誠意を伝えた上で、払拭をする
→「お気持ち、よくわかります」「そういうことも、
良いことづくしではなく、良くないと思われることも当然ある。
こう認めることで、真摯な姿勢が伝わるものです。
しかし、そこで終わってしまっては、
「良くない一面もあるが、しかし…」と続けましょう。
それは乗り越えられることであること、
不安を取り除くことがお勧めです。
5. 塾がしてあげられることを具体的に伝える
→「お子さんには、こんな◯◯があると思われます」
我が子の資質を具体的に伝えてもらえると
保護者のその気は一気に高まります。
ここまで丁寧に文脈を繋いできたところで、
子どもならではの資質を伝えることによって、
保護者は信頼感を持ってその言葉を受けることができるでしょう。
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わざわざ体験に来られた方は、
先生から背中を押してもらいたいと思っているものです。
安心して入塾できるよう、不安を取り除き、
我が子は出来るんだ!と思ってもらえるのが、一番ですね。
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WEEKLY IN-PUT
「ニュートラル」でいること
体験に訪れた保護者さまには、ぜひ
前向きに入塾を検討してもらいたいものですよね。
そのためには塾が提供するサービスが素晴らしいだけでなく
対応にあたる「人の印象のよさ」が絶対的に必要です。
どうしたら相手にいい印象を与えることができるのか。
それは、まず「ニュートラル」でいることです。
たとえ、相手の第一印象がよくなくとも
直前に何かのトラブルに巻き込まれて気分がよくなくとも
そういったことは一旦、横に置いておいて
「まっさら」な状態で相手と向き合うことです。
その上で、相手に対して興味をもって向い合いましょう。
「この人は、どういう人なのだろう」
「どのようなことを求めているのか」
「不安に感じていることはなんなのか」
キャリア豊富な先生方は、ご自身の経験に基づき
体験に来る人はこういう人、こういう対応、と
どうしても型にはめがちです。
それも、一旦横に置いておけるといいですね。
すると相談している保護者としても
「きちんと個別対応してもらっている」と
心から感じ、好印象を抱くことができるでしょう。
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