塾現場のREAL VOICE-教育コーチングの視点-
case.3 家庭の不満を漏らすお母さんへの対応策
「小学5年生の息子さんをもつお母さんがいます。
中学受験に向けて親子ともに一生懸命、
頑張っているのですが……父親であるご主人は、
中学受験にあまり乗り気ではないそうです。
お母さんは、度々ご主人に対する不満を口にされます。
聞き流していられる範囲を超えてきていると、
↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓
本来なら家庭内の出来事には、
塾講師としては関与する必要はないのかもしれませんが、
受験に関して意見が割れているとなれば、
助言する必要もあるでしょう。
しかし、お母さんとタックを組み、
お父さんを説き伏せるようなサポートとなってしまっては、
一家が気持ちよく受験に進んでいくことができません。
後に厄介なことを引き起こす危険性も出てきてしまいます。
相手の言外の気持ちの推測に向かうサポートで、
ご夫婦が同じゴールに向かった議論ができるようになるといいです
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やり取りの一例を、提案します。
1「ご主人が受験に反対なさる理由は、何だと思いますか?」
自分の意権に反対されると、人間は感情的になってしまうもの。
反対するには理由があります。その理由は何なのか、
そこに意識を向けてみることがスタートでしょう。
2「お母さんが受験をさせたいと願うのは、なぜでしょう。
その理由は、ご主人にも伝わっていますか?」
曖昧な表現では相手に何も伝わりません。
受験をさせたいと願う理由を言語化してもらい、
相手に伝わっているかどうかを確認しましょう。
3「ご主人と共有できる想いや願いはありますか?」
中学受験に関して、今は意見が割れているとしても、
その先のゴールにはきっと共通点があるはずです。
共有できる子育てのゴールを確認することで、
建設的な議論ができるようになるはずです。
4「ご主人の気持ちを慮った上で、
中学受験を目指したい思いをどのように伝えますか?」
自分の気持ちを分かってもらうためには、
伝え方に意識を向ける必要があります。
どのような言葉を使うか、それによって
相手はどういう気持ちになるのかを一緒に考えることができれば、
素晴らしいサポートとなることでしょう。
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中学受験をする際には、一家の団結は必須です。
家族のなかに反対者がいる場合、良くない結果が出るたびに
「ほら、言ったとおりだろう」となってしまいます。
子どもの頑張りにも、当然悪影響を与えてしまいます。
保護者からの相談には、未来に向かった対話へのサポートで
対応してみてくださいね。
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