イマドキ保護のREAL VOICE -教育コーチングの視点-

case.24  小学5年生女子のお母さん

最近友達とうまくいっていないようで、
娘が塾に行きたくないと言っています。

先日も泣いて帰ってきました。

本人は先生に伝えたけれど、
「自分の言い分を聞いてもらえなかった」
と言っています。

これでは勉強に身が入らないので、
やめさせて頂きたいと思います。

お母さんにどう対応するか 子育てコーチ江藤真規の教育コーチングからの視点

「やめます」とまで言われてしまっては、
打つ手はないのかもしれません。

しかし、このような理由での退会では、
悪い口コミが広がってしまいますし、

何よりも「子ども本人のため」になりません。

いずれにしても、
保護の方とは丁寧に対話をする必要があるでしょう。

1)子どもの気持ちに寄り添う
「そうでしたか……。
こちら側では把握しておりませんでした」
「お子さんは今どうですか?
悲しい思いをさせてしまいましたね」

→「子どもの気持ち」になっていることを、まず伝えます。
避けたいのは「申し訳ありません」と、謝ってしまうこと。
こちら側に非があったように捉えられてしまいます。

目の前にいる保護の方の気持ちを何とかしなければ……と
思われるかもしれませんが、
保護の方が大事にしているのは「子どもの気持ち」です。
まずは子どもの気持ちに寄り添っていることを
言葉で伝えることが大切でしょう。

2)子どもの気持ちと向かい合う
「一度、お子さんとじっくり話をしてみます」
「どういう状況なのか、私のほうで詳しく聞いてみます」
「まずは、お子さんに安心してもらって
その後、この先の方針をたてていきたいと思います」

→向かい合うのも、やはり子どもの気持ちです。
子どもの話を聞いて、子どもにまずは安心してもらう。
それが塾の方針であることを伝えます。

保護から信頼してもらうためには、
大きく構えてゆったりと
保護の話をきくことが大事です。
自分たちは悪くないという態度、逆にへりくだり過ぎる態度では、
不信感を煽ってしまいます。

3)保護には感謝を
「お話くださり有難うございました」
「お子さんと話したあと、またご連絡致します」

→報告くださったことに感謝し、
状況は必ずまた説明することを約束。
保護の方にも安心してもらいましょう。

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保護からの、クレームに続く
「やめます」という言葉を、
そのまま受けてしまっては、
子どものためになりません。

その場で結論を出すのではなく、
次のステップに繋がる提案を考えてみてください。

子どもが安心できる状態を作れれば、
保護の安心は得ることができるでしょう。