イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-

case.15  小学5年生の息子をもつお父さん
「これまで子どもの勉強は妻に任せてきましたが、
この先は私が舵取りをしていこうと思います」

うちの子は小学校4年から塾に通っていますが、
未だ成績が芳しくありません。

ここまでは妻に任せてきましたが、
どうも勉強のやり方がよくないように感じますので、
この先少し私が助言をしていきたいと思っています。

私自身も中学受験を経験しましたので、
中学受験については少しは分かっているつもりです。
貴塾の今後のカリキュラムや、宿題の出し方などについて教えてもらえますか?

このままでは志望校は難しいため、
この先私が舵取りをして厳しくしていこうと思います。

↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓

今回のテーマは「お父さんへの応」です。

お父さんのお力添えは嬉しいものの、
ご自分の役割領域を超えて、塾の指導にまで関与してくることは
望ましいことではありません。

塾の経営者の方とお話をさせて頂くと、
「お父さんのほうが厄介なんですよ…」というお言葉がよく聞こえてきます。
この過剰な関与が塾講師のストレス要因となっているようにも感じます。

サポートは有難い、しかしそれは是非とも
「家庭教育」において行って頂けるよう、
信頼関係伴う話をしていけるといいですね。

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解決に導く「提案」のヒント
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1.ポジティブからスタートする
→「お父さんからみて、お子さんのいいところはどんなところでしょうか」
会話の方向性を、まずはポジティブに向けましょう。
「どこが悪いのか」から始める会話と、
「どこがいいのか」から始まる会話とでは、
その先の思考回路が全く変わってきます。

2.相手の気持ちを承認する
→「お父さんもご経験がある中学受験、
この受験をお子さんにとってどのような経験の機会としたいですか
中学受験を経験されたお父さん自身を承認しましょう。
経験があるからこそ、分かることをお聞かせください!という気持ちをこめて、
大きな問いを投げてみてください。

比較的、結論を急ぎたがる傾向の強いお父さん。
細かな話しになると、1つ1つの課題解決へと話が進んで行ってしまいます。
その前に、受験をする意味合いや大きな目標についての言葉を引き出し、
ぶれない軸を作ってもらうことが大事です。

理念の共有をすることで、きっと強固な信頼関係も構築できることでしょう。

3.課題に目を向ける
→「今は何を課題と感じていますか?」
大きな問のあとに、小さな問を投げかけ
課題の具化をすすめていきます。

4. 父親の役割を考える
→「お父様ならではのサポートとは、どんなことでしょう」
「お子さんにとって、お父さんとはどういう存在ですか?」
「お子さんは、お父さんには何と言ってもらいたいと感じますか?
父親ならではの役割を考えてもらいます。
また子ども目線にもなってもらい、
父親という存在に、何を求められているのか推測してもらいましょう。

自分ならではの役割が見えてくれば、
塾にする過剰な関与はなくなるはずです。

5. 信頼関係を築くステップ
→「次の面談までに、どんなことを行いますか」
「私どもにお求めになることはありますか」
「次の面談までに……」というフレーズで、
塾側の真摯な態度を感じてもらうと同時に、
面談に連続性を持たせましょう。
信頼関係が構築できます。

また、塾にする要望を聞くことで、
塾からのアプローチにも広がりを持たせることが
できるようになることと思います。

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女性の活躍推進を加速させるために、
企業はダイバーシティ研修を続々導入していっています。

学校や塾が、父親応という新しい試みに力をいれてくことは、
多様な社会の実現に向けた取り組みの一貫とも言えるのかもしれませんね。

苦手意識を排除して、
是非とも正面から真摯に向き合っていってみてください!

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WEEKLY IN-PUT

話における役割

このメルマガでお伝えしている
保護スキル」の基本は、コーチングのスキルです。

そもそもコーチの役割とは、会議における
ファシリテーターと同じ。

アイデアを出すのではなく
場づくりをしたり、皆から意見を引き出すことが
求められているのです。

意見を述べにきた保護者にし、応者がすべきことは
まずはその言葉を受け止めること。

話に耳を傾けて、共感し、
その上で悩める状況を改善するために
「誰に」何を求めているのか、
「自分に」何ができるのか、
それを具化していくために
質問を使って整理を促していくのです。

リアルボイスにも書きましたが、
ビジネスの世界を生きる父親は
どうしても「結論を急ぎがち」です。

そんな時にこそ、話における
ご自身の役割を見失わずにすすめてくださいね。