イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-

case.19  小学6年生女子のお母さん
「第一志望、不合格でした」

第一志望に合格出来ませんでした…。

↓↓↓ 子育てコーチ江藤真規の視点 ↓↓↓

どこにぶつけたらよいのかわからない、心の叫びです。
先生にぶつけてきてくれたのは、信頼関係があるが故でしょう。

残念な報告のみで黙られてしまう……。
こんな時、その後のリアクションに先生方は非常に困ることと思います。

「励まさなきゃ」「みんなもそうだと、気持ちをラクにしてあげなければ」
と悩まれたり、または「もう終わったことだから仕方ない」と厳しく応したり、
「悩んでる暇なく次の受験に目を向けよう」とされるケースもあるのでしょうか。

人生をかけてきたと言っても過言ではないほど、
中学受験にする親の想いは大きいもの。

落ち込んでいる気持ちは、すぐには上向きにはなりません。
今の気持ちに共感してあげること、親として、まだ頑張るべきことがあることを
「お母さんなら乗り越えられる」と信じる気持ちを持って、お伝えできるといいですね。

受験の結果をどう捉えるか……。
未来はこの捉え方の上に構築されていきます。

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解決に導く「提案」のヒント
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気持ちを口に出して共感
「悔しいですね……」

→残念でした、と言うよりも今の保護者の気持ちをそのまま表現することで、
共感を強めます。
一緒に悔しがってくれる人がいる、ということが
次の発話を促していくでしょう。

客観的な意見を述べる
「お子さんも、お母さんも、とても頑張っていました」

→具例を添えられると、なおいいでしょう。
客観的な立場から、認められる発言をしてもらえると
お母さんの心を支配する、自分にする否定的な気持ちが
少し減っていきます。

未来に目を向ける
「今、お子さんは、お母さんにどうあって欲しいと思っているでしょう」

→親として、最後にまだやれることがあることを伝えます。
一番悔しい思いをしている子どもを今、支えることができるのは保護者だけ。
だからこそ、もうひと踏ん張りをしましょう、と伝えることで、
自ずとお母さんにも元気が戻ります。

協力制にあることを伝える
「今回の経験をバネにしていけるよう、私たちも話をしていきます」

→塾としての関わりを示すことで、安心を提供しましょう。

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試験の結果が思うようにならなかった時、
実は子どもの落ち込みより、保護者の落ち込みのほうが大きいのかもしれません。

そして、子どもはそんな親の落ち込みを見て、二次的に落ち込んでいく……。
こんなケースを私は多く見てきました。
保護者に元気になってもらうことが一番なのです。

まずは共感をして、その上でお母さんに
「子どもを守れるのはあなただけですよ」という
メッセージを温かく伝えてあげてください。