イマドキ保護者のREAL VOICE-教育コーチングの視点-

case.9  中学2年生の息子をもつお母さん
「学年が変わってから成績が下がる一方…。
塾での指導に問題があるのでは?」

中学2年になってから、成績が下がってきています。
特に、夏休み以降はひどい状態です。

塾には真面目にいっていますし、
家庭でも特に変わった様子はありません。

塾でのご指導に、何か問題はありませんか?

↓↓↓ 子育てコーチ・江藤真規の教育コーチングの視点 ↓↓↓

悪いことは他人のせい…。
親がこのような姿勢でいること自が、
子どもの未来にとっても良くないことです。

お母さんの気持ちを「犯人探し」から、
「子どものやる気をどう育てていくか」に移していく。

「気をつけますね」と、保護者にへりくだるのでもなく、
高圧的に「塾のせいではない」と語るのでもなく、
「お子さんのやる気が復活する環境を、一緒に考えていきましょう
という姿勢が望まれます。

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解決に導く「提案」のヒント
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1.子どもの様子を見つめ直す
→「お子さんは勉強以外に何か変わった様子はありますか?」
思春期の子どもには誘惑がいっぱいです。
生活の乱れが勉強に悪影響を与えていることもよくありますので、
現状把握をしておく必要はあるでしょう。

何か気になることが出てきた場合は、
まずはそちらを解決するよう促します。

2.勉強の目的を再確認する
→特に何も問題はなかった場合……
「お子さんにとっての勉強をする意味合いとは?」
「今までは何のために勉強をしたのだと思いますか?」
「今はどうでしょう?」

思春期になり、勉強の目的がなくなってしまうことがよくあります
子どもの心情を推測していきます。

3.現在の子どもに必要な動機づけを考える
→「勉強する目的がどのようなものになれば、
お子さんは以前のようにやる気を出せると感じますか?」
「そのために、お母さんにはどのようなことができますか?」

発達段階に伴い、子どもの動機づけが変化していることに
気づいてもらいます。そして、現在のお子さんの動機のために
親は何ができるのか「他責のマインド」ではなく、
「自責のマインド」で向き合ってもらいます。

4. 協力の意思を伝えて安心を促す
→「お母さんには話したくないことがあるかもしれません。
私たちも耳を傾けていきますね」

塾としての向き合う姿勢を提案し、
保護者には安心をしてもらいましょう。

5. 安心を提供する
→「塾でも、将来の話などをしてみるようにしますね」
と、協力制にあることを伝えます。

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現状の改善を求めて新たに取り組みを始める際には、
期限を明確に定めることで、加速度がかかります。

なんとなく頑張る状態から、○月○日に向けて頑張る状態を作っていく。
例えば……

「年末の試験に向けて、まずは勉強にする興味を
復活させていけるよう頑張りましょう」

塾の先生の一言が大きく寄与します。

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WEEKLY IN-PUT

他責思考と自責思考

他責とは、起きた結果は他人の責任だと受け止める
自責とは、起きた結果は自分の責任だと受け止める

何かうまくいかないとき、
多くの人は他責思考に陥りがちです。

誰かのせいにすることで、問題が解決して
先に進めるのならばそれも手かもしれませんが、
大抵、モヤモヤが続くもの……。

そのようなときは、自責思考に切り替えて
軌道を修正するアプローチが役立ちます。

状況を変えるために、今自分にできることは何なのか?
もっとよくするためにできる工夫はあるか?

自責思考をベースにしていくと、
現状の改善に余地がどんどん生まれていきますよね。

自分を責めたり、苦しめたりするような
責任追及の自責ではありません。
自分には結果を変える力がある、と捉えることで
拓ける道があるのです。