イマドキ保護のREAL VOICE -教育コーチングの視点-

case. 「電話が長いお母さん」への対応

中学2年男子のお母さん(Aさん)は、
とても熱心で、長く塾にも通ってくれているのですが、
とにかく電話が長く、
1時間を超えてしまうこともよくあります。

担当講師には「なるべく早く切るように」と
伝えてはいるのですが、本人曰く
「こちらが切ろうとしても、切らせてくれない」とのこと。

塾長である私がかけた際には、
そう長電話にはならず、
おそらく担当講師が「愚痴の聞き役」と
なってしまっているのだと思います。

何とかしないと…とは思うのですが。

 

どう解決に向かうか―子育てコーチ江藤真規の教育コーチングからの視点

実はこの課題、
保護対応研修をさせていただく際に、
かなり頻繁に上がってくるお悩みです。

「2時間コースもよくある」という
お話も伺ったりします。

保護がいかに
塾講師と話をしたがっているのかがわかると同時に、
これでは担当講師が疲弊してしまうこと、
2時間も話しているうちに、
塾講師と保護の関係性が
崩れてしまうことも予想できます。

電話に関する塾内での
ルール化が必要と強く感じます。

以下、相手に不快感を与えずして、
電話を切る方法をお伝えします。

1.
「そうですか…」と
相手の話に興味があることを示しつつ話を聴く。

2.
相手は気持ちよく話をしている最中であっても
「ちょっといいですか?」と切り込む。

POINT
相手が主導の電話は
切りにくい状況となります。

主導をこちら側に変えるために、
「ちょっといいですか」など、
がらっと話題を転換する一言で
会話の流れを変えましょう。

3.
「そうなってしまうのは、何が理由だと思いますか」
など、保護が深く考えなければならない質問をする。

または、

「以前もっていた生徒のBくんは…」など
相手が興味をもつ話をすることで
担当講師に会話の主導権をもたせる。

4.
目安の時間を決めておき、時間になったら
「まだお話途中ですが、これから面会があるので、
そろそろ終わりにさせてもらいますね」

5.
「本日解決できなかったことは
次回またお伺いしますね」と、
一方的に切られた感をもたれずに終えるためには、
「次回への繰越し」が機能します。

いかなる電話のあとでも
「有難うございました」の一言は必要です。

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なかには、どうにも切れない
お相手もいることと思います。
その場合には、担当講師1人の問題ではなく
塾というチームで考得る必要があることも
加えさせてください。

クレームへの対応は、基本チームで!
頑張ってる講師の方が疲弊しない環境も、
是非工夫してつくっていってくださいね。