イマドキ保護者のREAL VOICE -教育コーチングの視点-

case.23 小学3年生女子のお母さん
小さいころからピアノを習わせています。

なかなか練習をしないので、
つい怒ってしまいます。

怒るのはよくないとわかっているのですが、
言わなければ絶に練習しないので、
仕方なく……。

ところが最近は反抗的になってきて、
私が怒ってもやらなくなってしまいました。

塾は楽しいみたいで、
喜んで出かけて行くのですが、
ピアノに関しては本当に困ってしまいます。

お母さんにどう応するか

子育てコーチ江藤真規の視点

これは、お母さんの愚痴、
ボヤキですね。

「●●をしたらいいですよ」という
回答はありません。

ゆっくり話を聞いて、
そしてお母さんの心が軽くなるような
一言を添えてあげれば、
それで大丈夫です。

気をつけなければならないのは、
間違ったアドバイス等をしてしまうこと、
そして深刻な問題化してしまうことでしょう。

1)安心をうながす
「大変ですよね、子育てって」
「プチ思春期が出てきているのでしょう。大人への階段ですね」

→まずは、お母さんに安心をしてもらいましょう。

2)よいところに目を向ける
「塾に楽しく来てくれているのは、本当に良かったです」
「塾でも●●ちゃんは、活発に参加していますよ」

→悪いところに向きがちなお母さんの「目」を
お子さんのよいところに向かせるお手伝いをしましょう。

3)心が落ち着く言葉がけ
「子どものやる気を引き出すのに一番大切なのは、“加減”なのでしょう」
「きつく言う部分も必要、好きにさせてあげる部分も必要です」
「様子をみながら、加減をしていくってことですね」

→これで良いんだ、とご本人が思えるように
言葉を添えてあげましょう。

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答えられない相談をもちかけられた時、
人は「答えられない自分」を
否定的に捉えがちです。

しかし、子育ての課題は概ね答えられないもの。

答えを探すのではなく、
目の前のお母さんに【元気になってもらう】ことに、
是非注力してみてください。